海外のインターナショナルスクールで学んできたお子様や、日本のプリスクールを卒園した後も英語学童などで英語力を磨いてきたお子様にとって、小学校卒業後の進路選びは大きなテーマです。

日本語での教科学習や将来の国内大学進学も見据えながら、これまで培ってきた英語力をどのように維持し、さらに伸ばしていくか。悩まれる保護者の方々は少なくありません。特に、次のようなご家庭にとって、中学校選びは重要な課題となります。

中学校進学のタイミングでお子様だけを日本へ帰国させたい、あるいは寮生活を通じて自立心を育てながらグローバルな進学を目指したいというご家庭にとって、学校選びの選択肢はこれまで限られていました。

・中学校進学を機に、お子様だけを日本へ帰国させたい

・寮生活を通じて自立心を育みたい

・英語力を維持・向上させながら、日本語での学びも大切にしたい

・国内大学と海外大学の両方を視野に入れた進路を考えたい

こうしたニーズに応える選択肢として注目されるのが、静岡聖光学院中学校・高等学校です。

同校は2026年7月、ケンブリッジ国際教育の認定校(Cambridge International School)となりました。静岡県内の学校として初めて、また一条校の男子校としては国内初の認定です。さらに、2027年4月には主要教科を英語で学ぶ「インターナショナルコース」を新設します。

本記事では、同校のインターナショナルコースの特徴から寮生活、海外大学進学につながる資格・プログラムまで、具体的に解説します。

TCK Workshopでは、帰国生やインターナショナルスクールに通う生徒一人ひとりの目標に寄り添ったオンライン学習サポートを提供しています。進路選びや英語学習についてお悩みの方は、ぜひ無料学習相談をご利用ください。

北村先生

帰国生の進路相談を受けていると、英語力をどう維持するかだけでなく、日本での学校生活や将来の選択肢をどう残すかというバランスに悩むご家庭が多いと感じます

中学校進学における英語環境の選択肢と男子校の新しいアプローチ

プリスクールを卒園し、英語学童などで英語を続けてきたお子様は、優れたリスニング力やスピーキング力を身につけていることがあります。

しかし、中学校に進学すると、通常の教科教育が日本語で行われることが多く、英語に触れる時間が自然と減少してしまいます。

英語を単なる「科目」として学ぶのではなく、「英語を使って教科を学ぶ」イマージョン教育の環境を中学校段階から用意している学校は、国内ではまだ多くありません。

一般の小学校に通いながら、放課後に英語スクールなどで力をつけてきた男子生徒にとっても、無理なく英語環境に適応できる仕組みが求められます。

静岡聖光学院では、こうしたニーズに応えるため、次の2つの仕組みを導入します。

北村先生

英語を学ぶことから、英語で学ぶことへの移行は、お子様の自信を育む上でも非常にスムーズなステップ設計が大切ですね。

英語力と進路に合わせた「Standard」と「Advanced」の2クラス

2027年度の中学入学生を対象とするインターナショナルコースには、英語力や希望する進路に応じて選べる2つのクラスが設置されます。

なお、両クラスとも習熟度別のクラス編成は行いません。

Standard:日本語の学びを大切にしながら、段階的に英語で学ぶ

Standardクラスは、これから本格的に学ぶ生徒から、プリスクールや英語学童などで基礎力を培ってきた生徒まで、幅広く想定しています。

主な特徴は次のとおりです。

  • 英語授業: 週8時間をベースに、4技能を総合的に伸ばす
  • 英語での教科学習: 学習ペースや状況に応じて、主要教科を英語のみ(All in English)で受講できる
  • 学びの進め方: 日本語による学びの土台を大切にしながら、英語で学ぶ科目を段階的に増やす

英語力を伸ばすことと、日本語での教科学習を大切にすることを両立しながら、無理なく英語で学ぶ環境へ移行できるクラスです。

Advanced:英語で深く考え、海外大学進学も視野に入れる

Advancedクラスは、入学時点で高い英語力を備えた生徒や、海外大学への進学を希望する生徒を対象としています。

想定されるのは、次のような生徒です。

  • 海外からの帰国生
  • 国内外のインターナショナルスクールで学んできた生徒
  • 海外大学への進学を志望する生徒

国語と実技教科を除く教科、および探究活動をすべて英語で学ぶフルイマージョン教育が展開されます。また、希望する進路に応じて、日本語で受講する教科を選択することも可能です。

授業では、英語を使って知識を身につけるだけでなく、自分の意見を論理的に組み立て、議論やレポート作成につなげる高度な学びに取り組みます。

2つのクラスの違い

比較項目StandardAdvanced
主な対象英語をこれから本格的に学ぶ生徒、英語学童などで基礎力を培ってきた生徒帰国生、国内外のインターナショナルスクール出身者、海外大学志望者など
英語授業週8時間をベースに4技能を伸ばす高い英語力を活かした学びを展開
英語での教科学習学習状況に応じて主要教科をAll in Englishで受講可能国語・実技教科以外の教科と探究活動をすべて英語で実施
学びの進め方日本語の土台を大切にしながら、段階的に英語で学ぶ科目を拡大英語での思考・議論・レポート作成を通じて、より深い学びを目指す
そのほかの学習支援個別最適型イマージョンシステムGlobal Perspectives、JSLなどの学習機会

英語での探究活動と日本語学習のサポート

インターナショナルコースでは、ケンブリッジカリキュラムの中核となる「Global Perspectives」を活用した英語での探究活動にも取り組みます。

社会的なテーマについて、次の3つの視点から多角的に考察し、批判的に考える力を養います。

  • 自分: 個人の視点から考える
  • 地域・国: 地域や国の視点から考える
  • 世界: 世界的な視点から考える

また、日本語を母語としない生徒に向けて、日本語を外国語としてゼロから学ぶ「Japanese as a Second Language(JSL)」の国語授業も用意されています。

さらに、週2回の日本語検定対策講座も開講されます。英語での学びを深めながら、日本語力も伸ばせる環境が整えられています。

北村先生

英語力が異なる生徒のどちらに対しても、それぞれの強みを引き出すカリキュラムが用意されている点は、非常に魅力的です。

寮生活という環境がもたらす帰国生家庭へのメリット

海外赴任に帯同していたお子様の単身帰国や、保護者が海外に残ったままでの国内進学を検討するご家庭にとって、寮を備えた中学校は重要な選択肢です。

静岡聖光学院には希望制の生徒寮があり、静岡県内だけでなく、首都圏や全国、さらには海外からの帰国生も、寮生活を送りながら通学できる体制が整っています。

寮生活には、通学面以外にもさまざまなメリットがあります。

  • 自立心を育む: 身の回りのことに取り組みながら、自立した生活を身につける
  • 生活習慣を確立する: 集団生活を通じて、規則正しい生活を送る
  • 仲間と成長する: 友人たちと切磋琢磨しながら学校生活を送る
  • 新しい環境に馴染む: 海外と日本の生活環境の違いに戸惑う帰国生も、周囲のサポートを受けながら学校生活に適応していく

寮生活は、遠方からの通学を可能にするだけでなく、お子様が自立心を育み、新しい環境に馴染んでいくための場にもなります。

なお、2027年度帰国生入試の出願は2026年9月から受け付けが始まっています。 進路を検討しているご家庭は、早めに情報を収集しておくとよいでしょう。

中学からのケンブリッジ学習がつなぐA Level、セント・メリーズ連携によるIBという選択肢

静岡聖光学院がケンブリッジ国際教育の認定校となったことで、同校の教員がケンブリッジのカリキュラムに沿った授業を行い、校内で資格認定試験を受験できる体制が整いました。

同校は2020年から、ケンブリッジ認定の英国オンラインインターナショナルスクールと提携し、A Levelプログラムを提供してきました。今回の認定は、これまでの実績を自校主導の学びへと発展させるものです。

A Level:世界の大学への出願につながる資格

高校のプログラム修了後、資格認定試験に合格すると、Cambridge International AS & A Levelの資格取得を目指せます。

この資格を活用することで、国内大学だけでなく、海外の大学への直接出願も可能になります。

また、静岡聖光学院は日本の学校教育法に基づく一条校であるため、日本の高校卒業資格も取得できます。

つまり、日本の高校卒業資格を確保しながら、海外大学への進学も目指せる「デュアル・パス」が特徴です。

そのほか、次のような進路選択肢も用意されています。

  • IGCSEコース: 中学校段階から段階的にケンブリッジの学びに取り組む
  • A Levelプログラム: 高校段階でケンブリッジのカリキュラムに沿った学びを深める
  • UPAS: 欧米約70校への海外大学推薦制度を活用する

IB DP:セント・メリーズとの教育提携による進路

もう一つの選択肢が、国際バカロレアのディプロマ・プログラム(IB DP)です。

静岡聖光学院は、東京都世田谷区にある男子インターナショナルスクール「セント・メリーズ・インターナショナル・スクール」と教育提携を結んでいます。1954年創立の同校では、IB DPが提供されています。

この提携により、高校進学のタイミングでセント・メリーズに移り、IB DPを学ぶ進路も選択肢に加わります。

校長へのインタビューでは、「高校からは、希望者が静岡に籍を置いたままセント・メリーズに通うこともできる」と紹介されています。これにより、日本の高校卒業資格を確保しながら、IBに挑戦する道筋も開かれています。

高校段階では「A Level」と「IB DP」から進路を検討

中学校段階で英語力・日本語力・教科学力を伸ばした後、高校段階では本人の得意科目や志望大学、希望する国に応じて進路を検討できます。

進路の選択肢学びの特徴
A Levelを継続するケンブリッジのカリキュラムに沿って学び、資格認定試験を通じて海外大学進学を目指す
セント・メリーズでIB DPを学ぶ教育提携を活用し、国際バカロレアのディプロマ・プログラムに取り組む

このように、静岡聖光学院では、中学校から高校までの学びを通じて、国内大学と海外大学の双方を視野に入れた進路設計が可能です。

海外のインターナショナルスクールや英語環境で学んできたお子様の進路設計、資格試験対策などでお悩みの際は、TCK Workshopの無料学習相談をご利用ください。経験豊富な講師陣が、お子様の将来を見据えた学習サポートをご提案いたします。

まとめ:静岡聖光学院のインターナショナルコースで広がる進路の可能性

静岡聖光学院のインターナショナルコースは、これまで培ってきた英語力を活かしながら、日本語での学びや将来の進路も大切にしたいご家庭にとって、新たな選択肢となります。

本記事のポイントを整理すると、次のとおりです。

  • 2027年4月にインターナショナルコースを新設: 2026年にケンブリッジ国際認定校となり、主要教科を英語で学べる環境を整備
  • 英語力に応じた2クラス制: StandardとAdvancedから選択でき、個別最適型イマージョンシステムを通じて英語での学びを進める
  • 希望制の寮を完備: 海外からの帰国生や保護者が海外在住の生徒も、寮生活を通じて自立心を育みながら通学できる
  • 国内外の大学進学に対応: ケンブリッジA LevelやUPASに加え、セント・メリーズとの提携によるIB DPという進路も選べる

英語力を伸ばすことだけでなく、日本語での学び、自立した生活、将来の大学進学まで見据えて学校を選ぶことが大切です。お子様の学習経験や希望する進路を整理しながら、ご家庭に合った選択肢を検討してみてください。

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