ICU高校の基本情報(設立・理念・教育目標)

ICU高校(国際基督教大学高等学校)は、1978年に設立された私立高校で、東京都三鷹市に位置しています。リベラルアーツ教育を基盤とし、多様な価値観を尊重する国際的な学びの場を提供しています。

ICU高校の理念は「多様性の中での共生」「探究型の学び」を重視することにあります。学校の教育目標は、生徒が批判的思考力(critical thinking)を養い、自主的に学び、異なる文化や価値観を理解しながら共に生きる力を育むことです。よくインターナショナルスクールと間違えられることが多くありますが、学校のカリキュラムは英語の授業以外は日本の高校と同じで、文科省公認の日本の教育を提供しています。ICU高校では国際バカロレア(IB)は導入されておりませんが、海外大学進学者は毎年数名コンスタントにいます。

帰国子女が多い環境とそのメリット

ICU高校は、帰国子女の受け入れが非常に多い学校としても知られています。全校生徒の約6割以上が帰国子女であり、国内の一般的な高校とは異なり、多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まっています。

メリット①異文化理解の促進

この環境のメリットとして、まず第一に「異文化理解の促進」が挙げられます。さまざまな国や地域で育った生徒同士が意見を交わすことで、多角的な視点を自然と身につけることができます。

メリット②英語力の向上

また、「英語力の向上」も大きな利点の一つです。英語が得意な生徒が多いため、日常的に英語を使う機会が豊富にあり、国内の一般的な高校よりは自然な形で語学力を高めることができます。

メリット③アイデンティティの確立

さらに、帰国子女特有の悩みや経験を共有できるコミュニティがあるため、「アイデンティティの確立」にもつながります。私自身、帰国子女としてICU高校に入学し、かけがえのない3年間を過ごせました。今までの人生で唯一、マイノリティーとしてコミュニティに属するのでなく、自分と似たような境遇と人たちと3年間学校で時間を共に過ごせました。だからこそ、ICU高校での時間が唯一無二な場所だったのだと感じさせてくれました。私自身は高校卒業後、アメリカの大学に進学しましたが高校にいた人たちががどれだけ居心地が良かったかをアメリカの大学に入学後痛感させられました。

自主性が求められる環境が向いているか?

メリットがあるとはいえ、帰国子女全員がICU高校に向いているとは一概には言えません。説明会でも某先生が「最終的にうち(ICU高校)を選ばなくてもどうか海外での生活を自分のものにしてきてください。」と言っているくらいで、向き不向きがあるのも事実です。先生との距離が近いとは言えども生徒側からアクションを起こさない限り、先生たちは何も協力してくれません。ですが、少し質問をぶつけにいったら待ってましたといわんばかりに分かるまで、納得するまで、先生たちは一つの質問に付き合ってくれます。ICU高校が提供するものを活かすのは良くも悪くも生徒次第と、自由な校風が出ているところとも言えます。

ICU高校の校風や文化

特徴①自由で自主性を重んじる

ICU高校の校風は「自由で自主性を重んじる」ことが特徴です。制服はありますが、個人の服装は自由であることからも、その文化が表れています。学校としては服装も自分の一部であり、個人の服装を通して表現したいことがある生徒もいるということで服装は自由になっています。生徒は個々のスタイルを尊重し合いながら、伸び伸びと学校生活を送っています。ICU高校は世界人権宣言を重要視していて、学校側が介入してくる時は他人の人権を侵害している可能性がある時だけです。

特徴②フラットな人間関係

また、「フラットな人間関係」もICU高校の文化の一つです。先生と生徒の距離が近く、授業中も積極的にディスカッションが行われます。また、生徒同士もお互いを尊重し合う雰囲気があり、上下関係の厳しい一般的な高校とは異なる環境が整っています。

特徴③盛んな学校行事

さらに、学校行事もユニークで、生徒主体で企画・運営されるイベントが豊富です。特に学校祭は、毎年盛り上がりを見せ、多くの来場者が訪れます。

ICU高校の入試方法と試験内容

ICU高校の入試方法は、主に「一般入試」「帰国生入試」の2種類があります。

一般入試

一般入試は国内の中学校を卒業した生徒を対象としており、英語・数学・国語の筆記試験のみで面接はありません。特に英語の試験はレベルが高く、長文読解ライティングの力が求められます。

帰国生入試

帰国生入試は海外で一定期間の教育を受けた生徒を対象としており、推薦入試書類入試帰国生用の一般入試のいずれかの形態を選ぶことができます。また、面接では「海外での経験」「将来の目標」「ICU高校を志望する理由」などの典型的な入試面接の質問だけでなく、「自分のこれまでの人生を漢字一文字で表すと?」など変化球的な質問もされます。

豊かな経験が受験対策につながる

対策もとても大切ですが、現地での生活をいかに楽しみ、いろいろな経験をしていくかが鍵となっていきます。校長先生も「どうか現地での生活を大切に謳歌してきてください」など「ICU高校入学が決まり、帰国してくるスーツケースの中にどれだけ話のネタがあるかでICU高校での充実度が変わってくる」とおっしゃていました。

ICUの受験対策の経験が豊富なTCK Workshopで対策を!

私自身推薦入試・書類入試でTCK workshopにお世話になり、無事合格することができました。TCK workshopでは私のことを心の底から理解してくれようとしてくれる先生がたくさんいて、日本語でうまく表現できない時も汲み取ってくださり、英語と日本語を交えて自分の人生を振り返る機会を与えてくれました。

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また、ICU高校に入学後も数学の授業のための予習・復習をTCKの数学集団授業でできたことも、数学の勉強という面で心強いサポートを得られました。

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このように、ICU高校は帰国子女にとって学びやすい環境が整っており、多様な価値観を持つ仲間と共に成長できる学校です。

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