はじめに
前回の記事「かえつ有明入試の最新試験内容まとめ|2025年度までの傾向と2026年度からの変更点」では、2026年度から大きく変わる試験制度のポイントを整理しました。
では実際に、受験生はどのように準備を進めれば良いのでしょうか?
この記事では、科目別の対策ポイントと小6から入試本番までのスケジュールを具体的に解説します。
「何を」「いつまでに」「どのように」進めるかを明確にすることで、不安を減らし、合格に向けて最短ルートを描くことができます。
各試験分野のポイント

英語筆記(リーディング・語彙・文法)
- 出題レベル:英検2~準1級相当
- 長文読解:物語文に慣れることが最重要。→物語を題材にした帰国生入試過去問で練習
- 語彙・文法:頻出は英検準1級以上。単語暗記だけでなく、例文ごと覚える
- スペリング問題:落とし穴になりやすい。模試や単語テストで徹底チェック
👉 読解力を伸ばす方法は、こちらの記事も参考になります:中学受験の英語試験対策|帰国生向けの勉強法
英語エッセイ
アドバンス形式では、20分で物語の続きを書くという特殊なライティングが課されます。ここでは 発想力+構成力が試されています。
一方オーナーズ形式では、40分で課題型エッセイが課されます。ここでは、ただだらだらと書き進めるのではなく、 5パラグラフで深掘りすることが重要です。
※Honors/Advanced模試が統合になることで、試験形式が変わる場合がございます。
対策のコツ:
- テンプレートを決めておく(導入→理由①→理由②→理由③→結論)
- 制限時間内に書き切る練習を繰り返す
- 語彙のバリエーションを増やす
👉 英作文力を高めたい方にはこちらの記事もおすすめ:「英語は話せるのに書けない…」TCK Workshopが教える4つの得点アップ戦略
英語ペアワーク
今回のHonors/Advanced模試から統一になった英語ペアワークでは、写真説明 → 意見交換 → プロジェクト計画の順番でディスカッションが行われます。評価基準は、協働力・相互理解・論理性の3つであるということを意識してペアワークに臨みましょう。
対策のコツ:
- 相手の発言を繰り返して受け止める(”So you mean…?”)
- 自分の意見を主張+相手の意見を尊重
- 英語ディスカッションの練習は録音→振り返りが効果的
👉 面接やペアワークの準備法についてはこちらもご参照ください:帰国生の面接対策、何から始める?プロが教える効果的アプローチと注意点
日本語作文対策
日本語作文の形式は、1ページの文章が課され、それに対して意見を書く課題文型(400字)が採用されています。合格できる作文を書くためには、要約+自分の意見+体験を絡める表現力の3つの要素が重要になります。
対策のコツ:
- 過去問演習で「要約+自分の意見」を書き分ける練習
- 日常の小さな体験をメモ → 作文に活かせるストックを作る
- 構成は「要約→自分の考え→体験→まとめ」の流れを習慣化
👉 国語力の重要性は以下の記事でも詳しく解説しています:どれほどの国語力が必要?広尾・かえつ・茗渓など日本語作文が必要な学校の対策!
志望理由書対策
志望理由書は合否を左右する書類。「どの学校でも使える志望理由」は評価されないというところに注意が必要です。
対策のコツ:
- 学校研究:かえつ有明独自の教育スタイルやクラス制度を把握
- 自己分析:海外経験や学びたい分野を再確認
- 言語化:「かえつ有明でなければならない理由」を具体的に
👉 志望理由書の書き方は、こちらの記事も参考にしてください:中高大受験共通 志望理由書 書き方 3つの鉄則
受験スケジュールの立て方

小6春〜夏:基礎固め
- 英検2級〜準1級を取得(到達目安)
- 語彙・文法の復習
- 日本語作文の基礎練習を開始
夏休み〜秋:過去問演習期
- かえつ有明の過去問に取り組む
- 物語文読解・作文・エッセイを中心に強化
- 類題(他校過去問)にも挑戦
👉 夏以降の勉強スケジュールはこちらの記事で解説しています:帰国子女の中学受験スケジュール|いつ何をすべきか?
秋〜冬:総仕上げ期
- 志望理由書の完成
- ペアワークの実践練習(模試・模擬面接)
- 書類準備(出願書類の誤りに注意)
TCK Workshopのサポート
TCK Workshopでは、かえつ有明を目指す受験生のために以下のサポートを提供しています。
- かえつ有明中学校 Honors/Advanced模試:新制度に対応、実戦形式での練習
- 個別指導:生徒の強み弱みを分析し、オーダーメイドの対策を提案
👉 詳しくは「無料学習相談」でお子様の現状に合わせたプランをご案内しています。
まとめ
2026年度から入試制度が変わるかえつ有明。
しかし、ポイントを押さえて早めに対策を始めれば、変更はむしろチャンスに変わります。
- 英語試験の中間レベル化 → 対策しやすい
- ペアワーク重視 → 協働力が武器になる
- スケジュール管理 → 夏までの基礎固めがカギ
受験は「早く始めた人が有利」になる世界です。
今すぐ一歩を踏み出し、合格への道を切り開いていきましょう。
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