海外大学進学に必要な試験・資格を国別に紹介

海外大学への正規進学(高校卒業後の学部進学)への関心が高まる一方で、具体的にどのような試験や資格を準備すべきなのか、国ごとの入試制度の違いに戸惑われる方も少なくありません。本記事では、進学先がまだ確定していない段階からでも取り組める試験対策や、国別の具体的な出願要件について分かりやすく整理してご紹介します。

松竹先生
学習相談員

講師:松竹 桃太郎

TCK Workshopプレミアム講師
。高校2年生2学期まで日本で育ち、その後はカナダのバンクーバーに6ヶ月間語学学校に通い、第二言語として英語を習得しました。
その後、アメリカのコミカレ(短期大学)で2年間勉強し、3年次にUCLAに転入してBusiness Economicsを専攻しました!
先生として日本の中学~大学受験の英語や数学の試験対策を帰国子女や国際生の生徒様へ行った経験や、自らの大学受験準備や語学資格の習得経験、海外での学習経験を活かして、
あなただけの目標達成に向けて、現状を踏まえた提案を丁寧に行わせていただきます。

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    海外大学進学における3つの基本要素と求められる基準

    松竹先生

    海外大学の入試では、日本のペーパーテスト一発勝負とは異なり、これまでの歩みが多角的に評価される傾向があります。全体像を把握し、長期的な視点で準備を進めていくことが安心につながります。

    海外大学の受験対策を進めるにあたり、軸となる要素は大きく分けて3つに分類されます。それぞれの特徴と、意外と見落とされがちなポイントについて解説します。

    高校での評定成績(GPA)と活動実績

    多くの海外大学において、最も重要視されるのが高校3年間の成績証明です。海外では一般的にGPA(Grade Point Average)という指標が用いられ、各科目の単位数と評価から算出されます。ここで大切なのは、高校1年生の時の成績が振るわなかったとしても、学年が上がるにつれて右肩上がりに伸びていれば、成長のプロセスとして好意的に評価されるケースもあるという点です。また、アメリカのカレッジボードが提供するAPテストのような、大学教養レベルの高度な科目試験に挑戦していることも、競争率の高い名門校では大きな差別化要素になります。日本の高校の偏差値自体は海外ではほとんど把握されていないため、どの学校に在籍していても、個人の成績や資格スコアそのものが純粋に評価されるという特徴があります。

    語学能力試験(TOEFL・IELTS)

    授業を理解するための語学力を証明するステップです。英語圏の大学では、一般的にTOEFL iBTで60以上、IELTSで6.0以上が最低ラインとされることが多く、名門大学を目指す場合はTOEFL 90以上、IELTS 7.0以上が目安となります。国際バカロレア機構の資料などでも、アカデミックな環境での言語運用能力は厳しくチェックされることが示されています。ここで注意したいのは、仮に出願基準のスコアに届いていなくても条件付きで入学が許可されるケースがあるものの、その場合は入学前後に現地の語学学校に通う必要が生じ、追加の費用や時間というデメリットが発生する点です。

    各国の共通テスト・科目試験

    進学先の国や大学が独自に課す科目試験です。例えばアメリカのSATACTが有名ですが、カレッジボードの公式情報によると、近年はスコア提出を任意とする大学も増えています。日本の大学入学共通テストとは異なり、SATなどは年に複数回実施され、納得のいく最高スコアを選んで提出できるという柔軟性があります。また、日本の受験制度がそのまま海外で活きるケースもあり、例えばドイツの大学では日本の共通テストで一定以上の成績(62%以上など)を収めていることが出願要件に関わるなど、国ごとのユニークなルールが存在します。

    【国別】海外大学の入試制度と必要な資格・試験の徹底比較

    松竹先生

    国によって大学の修業年数や、学力重視か人物重視かといった審査のバランスは大きく異なります。それぞれの国の特徴や、発生しうる費用などの注意点をあらかじめ比較しておくことで、より解像度の高い進路選びが可能になります。

    主要な9カ国の大学進学における特徴、メリット・デメリット、および必要な試験や資格を以下のテーブルにまとめました。各大学の公式入試要項をベースにした正確な情報を確認し、比較検討の材料にされると良いかもしれません。

    国名修業年数と主な特徴必要な試験・資格・書類注意点・デメリット
    アメリカ4年制。世界2位の大学数で、キャンパス環境や教育レベルが極めて高い。高校の評定(GPA)、TOEFL(主流)/IELTS、課外活動・ポートフォリオ、SAT/ACT(任意の場合あり)、APテスト(任意)学費と寮費が世界一高く、年間500万から1000万円程度。奨学金の情報収集が必須。
    イギリス3年制。入学時から専門科目に特化。経済学や国際関係学などが著名。IB(国際バカロレア)やA-Levelの成績、IELTS(主流、名門は7.5以上)、パーソナル・ステイトメント(志望理由書)日本の一般的な高校(一条校)から直接入学が難しく、1年間のファウンデーションコース受講が必要なケースが多い
    カナダ4年制。多文化に寛容で英語の訛りが少ない。卒業後最大3年間の就労許可(PGWP)が申請可能。高校の評定(GPA、学力重視)、TOEFL iBT(88から100)/IELTS(6.5から7.0)、エッセイ(大学や奨学金による)アメリカに比べ大学の選択肢や奨学金の種類が限られる。人気都市には日本人留学生が集中しやすい。
    オーストラリア3年制。書類審査中心の入試。日本との時差が少なく、学生ビザでの就労2週間で48時間まで(週平均約24時間) が可能IBや高校の成績、TOEFL iBT(80から90)/IELTS(6.0から6.5)、パーソナルステイトメント入学基準に満たない場合は準備コースが必要。学費に加えて現地の物価もやや高め。
    ドイツ主に3年制。公立大学の学費が原則無料。周辺のヨーロッパ諸国へのアクセスが良い。① 5科目の合計得点が420点以上(大学入学共通テスト)② ドイツの大学での専攻に関連する2科目(advanced level)でそれぞれ62%以上 、またはIBやA-Level、卒業・成績証明書、語学証明(独・英)英語のみで受けられるプログラムでは学費が有料化する傾向。日常生活ではドイツ語の習得が求められる。
    オランダ3年制。英語での開講プログラムが豊富で、国民の英語力も高い。学費が年間150万円前後と比較的安価。※150万円は最低ラインで主要大学・人気プログラムでは実際にはその2〜3倍以上になるケースもある。IBやAPの資格、科目ごとの成績、TOEFL/IELTS(足りない場合はSATで補う場合あり)大学や学部ごとに出願条件が細かく異なるため、個別の詳細な問い合わせや確認が必須。
    フランス主に3年制。公立大学が多く学費が安価。住宅補助などの手厚いサポートがあったが、2026年7月1日付で公的奨学金を持たない非EU外国人留学生へのAPL(住宅個別補助)が廃止された。 IBなどの国際資格、または高校卒業+日本国内大学の合格・在学証明、フランス語スキル(DELF/DALF/TCF)都市部や観光地は物価が高く治安への注意が必要。英語が通じない場面も多く、フランス語が不可欠
    韓国4年制。奨学金制度が充実しており、日本からのアクセスや渡航費の面で有利。高校の成績(学力重視)、韓国語(TOPIK、日本での実施は年3回)または英語スコア国際プログラムであっても生活面での韓国語は必須。近年、若者の就職難が社会問題化している。
    マレーシア3年制。欧米スタイルの英語教育を低コストで受講可能。他国の名門校への編入制度も盛ん。高校の成績(平均3.0以上)、TOEFL iBT(50以上)/IELTS(5.5目安)教授や現地での英語に特有の訛りがある。イスラム教の文化やマナーへの配慮が必要。

    このように、学費を抑えられるヨーロッパ圏や、人物評価を重視する北米圏など、選択肢によって対策の優先順位が変わってきます。競合する他社の情報では語学スコアのクリアだけが強調されがちですが、実際にはスコアをギリギリでクリアして入学しても、講義のディスカッションや膨大なリーディングについていけず、現地で挫折してしまうケースも少なくありません。単に出願資格を満たすだけでなく、現地で通用する本質的なアカデミック英語を身につけておくことが、真の成功への鍵となります。

    国内大学との併願という選択肢

    海外大学への進学に魅力を感じつつも、一本に絞ることにリスクや不安を覚えることもあるかもしれません。実は、適切な準備を行うことで、国内大学の総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜との併願は十分に可能です。

    まずは、日々の高校の授業対策を徹底して高い評定平均を維持しつつ、TOEFLやIELTSの対策を並行して進めるアプローチが有効です。日本の大学でも、外部英語試験のスコアによる加点や出願資格の優遇を取り入れる学校が年々増加しています。早い段階から海外の多様な学部やカリキュラムに触れることで、本当に学びたい分野が明確になり、結果として国内受験の志望理由書や面接の質も向上するという相乗効果が期待できます。必要書類の準備には周囲の協力が不可欠なため、選択肢を広げるためにも早めにご家族や学校の先生に相談されることをおすすめします。

    TCK Workshopが提供する海外大学・資格試験対策ソリューション

    松竹先生

    私たちは、単に試験のテクニックを教えるだけでなく、生徒一人ひとりが持つ背景や強みを最大限に引き出すことを大切にしています。世界中のどこにいても、安心して一歩を踏み出せる環境を整えています。

    海外大学への進学や、それに必要な資格試験の突破を目指す上で、一人ひとりの学習環境やタイムラインに合わせた専門的なアプローチが求められます。TCK Workshopでは、これまでに多くの帰国生や海外在住の生徒を指導してきた知見を活かし、オンラインによる高品質な個別指導とトータルなサポートを提供しています。

    バイリンガル講師による日本語の概念理解と英語の表現力の融合

    言語学習の専門書や教育心理学の研究論文などでも広く指摘されている通り、単に英語のフレーズを暗記するだけでは、TOEFLやIELTSの上位スコア、あるいはAPテストのような高度な記述に対応することは困難です。特に海外に長く滞在しているお子様の場合、日常会話としての英語は非常に流暢であっても、社会問題やアカデミックなテーマに関する深い背景知識(概念)が十分に定着していないケースが多く見受けられます。

    TCK Workshopの講師陣は、日本語と英語の両方を高度に操るバイリンガルです。難しい専門用語や社会的な背景については、まず日本語でその根本的な概念を分かりやすく噛み砕いて解説します。その上で、学んだ内容を英語でどのように論理的に表現すべきかを指導します。この日本語での深い概念理解と英語での正確な発信力を繋ぐアプローチにより、生徒の中に揺るぎない知識の芯が形成され、難関校の入試にも対応できる真の学力が身につきます。単なる試験対策に留まらず、大学入学後に現地でトップクラスの成績を維持するための土台を築くことを重視しています。

    公式ガイドラインを網羅したライティング・スピーキングの個別添削

    TOEFL iBTIELTSなどの記述・口頭試験、あるいはイギリスの大学出願で必須となるパーソナル・ステイトメント(志望理由書)では、独自の評価基準に基づいた論理展開が厳しく審査されます。ETSやCollege Boardの公式ガイドラインを徹底的に分析したプロの講師が、生徒が書いてしまいがちな「なんとなく意味は通じるが、文法や構成が甘い文章」を、高得点を狙える「洗練されたアカデミックな文章」へと引き上げます。

    オンラインでの完全マンツーマン指導だからこそ、生徒が書いたエッセイの細かな文法ミスや、論理の飛躍をその場でフィードバックすることが可能です。また、スピーキング対策においても、単に話し方の練習をするだけでなく、質問の意図を正確に捉えて構成力のある回答を組み立てる習慣を養います。これにより、試験本番でも緊張せずに実力を発揮できるようになり、自己表現に自信が持てるようになります。

    世界中の時差に対応するオーダーメイドの戦略的コーチング

    生徒が滞在している国や通っている学校(現地校、インターナショナルスクール、日本の学校など)によって、確保できる学習時間や直面する課題は千差万別です。TCK Workshopでは、一律のカリキュラムを押し付けるのではなく、生徒の現在の実力と志望校の出願要件から逆算した、完全オーダーメイドの学習計画を組み立てます。

    例えば、「来年の夏までにIELTSのスコアを6.5まで引き上げたい」「学校のGPAを維持しながらSATの対策を並行したい」といった具体的な目標に対し、月単位、週単位でのアクションプランを提示します。また、世界中どこに住んでいても、時差を考慮したレッスン日時を設定できるため、日本の一流講師による親身な指導を継続して受けることができます。進路に迷われている段階から、どの試験を選択すべきか、どのようなスケジュールで臨むべきかといった戦略的なアドバイスも行い、ご家庭の伴走者としてサポートを続けます。

    海外大学への進学は、お子様の未来を大きく広げる素晴らしい挑戦である一方で、情報収集や対策の進め方に戸惑うことも多いかと思います。TCK Workshopでは、いつでも皆様の味方となり、伴走する準備ができていますので、まずは無料の学習相談を通じて、現在のお悩みやこれからの夢をぜひお聞かせください。

    まとめ

    海外大学進学に向けた試験や資格の対策における重要なポイントは以下の通りです。

    高校3年間の評定成績(GPA)は多くの国で最重要視されるため、日々の授業対策を地道に継続することが大切です。

    語学能力試験(TOEFLやIELTS)は志望校の基準を早めに確認し、余裕を持ったスケジュールで目標スコアの達成を目指すと良いかもしれません。

    ・国によって共通テスト(SATなど)の必要性や、学費、就労条件などのメリット・デメリットが大きく異なるため、事前の比較検討が重要になってきます。

    国内大学との併願も可能なため、英語力を軸とした長期的な視野で選択肢を広げていくのも一つの方法です。

    ・TCK Workshopでは、バイリンガル講師による個別指導で、資格試験の突破から志望校合格までをトータルにサポートしています。