近年、日本人の英語力や英語資格に対する関心が高まる中で、日本の大学生の英語力が着実に向上しているというデータが発表され注目を集めています。ETS Japanが実施した過去12年間にわたる100万人規模のTOEFL ITP®スコア分析によると、高校生や大学生の英語運用能力は全体として上昇傾向にあります。一方で、テストの測定範囲や大学ごとの環境による格差など、表面的な数値だけでは見えてこない課題やデメリットも存在します。本記事では、公表されたデータをもとに日本人の英語力の現在地を紐解きながら、帰国生受験やグローバル社会で通用する真の英語力を身につけるためのアプローチについて詳しく解説します。
TCK Workshopの無料学習相談では、お子様の現在の英語力や志望校に合わせた最適な学習アプローチを個別提案しています。専門の学習アドバイザーが海外在住生や帰国生の状況に応じた英語資格対策や学習の進め方を無料で診断いたします。

12年間の膨大なデータから見えてくるのは、日本の英語教育改革の成果と同時に、実生活や受験で必要となる実践的な英語力とのギャップです。データが示す傾向を正しく理解し、お子様に必要な学習を見極めることが大切です。

講師:満生 凌太
TCK Workshopトッププロ講師の満生凌太です。日本生まれ日本育ちで、一般的な中学受験や大学受験を経験したのちイギリスの大学院に入学しました。もともと勉強が苦手な状態から努力や工夫で挽回してきたため、お子様の苦手や理解度に寄り添った指導を得意としております。
現在講師としては国英数を幅広く担当し、中高の帰国生受験や大学受験、各種英語資格や英会話などの授業を受け持っております。
教科を横断して幅広く合格者を出してきた経験から、目標設定からお悩み相談までサポートさせていただけますと幸いです。
TOEFL ITP®100万人データが明かす日本人の英語力変化
ETS Japan合同会社が2012年から2024年までの12年間にわたリ、日本の高等学校および大学で実施されたTOEFL ITP®テストのスコア分析を行いました。100万人を超える受験者データをもとに、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対応付けを通じて、日本人学習者の英語力の経年変化が明らかになっています。
高校生・大学生のスコア推移とCEFRレベルの到達度

調査結果によると、高校生の平均総合スコアは12年間で25点上昇しました。2012年時点ではCEFRのA2レベル帯にとどまっていましたが、2020年以降はB1基準値である433点を上回り、その水準が継続して維持されています。初等・中等教育における4技能統合型の教育改革が一定の成果を結んでいる様子がうかがえます。
また、第一言語が日本語である大学学部生においても、全期間を通じてCEFR B1レベル帯を維持しながら、総合スコアで28点の上昇が確認されました。特にリーディング技能の上昇が顕著であり、3.54点アップしています。その他の文法やリスニングなどの項目においても、一貫して緩やかな上昇傾向が続いています。
スーパーグローバル大学(SGU)に見るスコア伸長の特徴
今回の分析で最も顕著な差が見られたのが、大学のタイプによるスコアの上昇幅です。東京大学、京都大学、早稲田大学など37校(トップ型13校+グローバル化牽引型24校) が指定されているスーパーグローバル大学(SGU)の学生は、総合スコアが36点上昇しました。これに対し、非SGUの学生の上昇幅は15点にとどまっており、両者の間には最大で46点ものスコア差が生じています。
国が進めてきた大学の国際化推進事業やSGU創成支援事業などの政策が、学生の英語力引き上げに寄与したと考えられます。ただしETS Japanも指摘するように、教育政策とスコアの直接的な因果関係が確定されたわけではなく、政策が目指した方向性とスコアの上昇傾向が合致しているという見方が適切です。
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TOEFL ITP®スコア分析の主な比較一覧表
| 項目 | 対象区分 | スコア変化 | 主な特徴・到達度 |
| 高校生 | 全体 | 25点上昇 | A2レベルから2020年以降B1基準(433点)以上に定着 |
| 大学学部生 | 全体 | 28点上昇 | 全期間B1保持、リーディングが3.54点上昇と牽引 |
| スーパーグローバル大学(SGU) | 東大・京大・早稲田等約40校 | 36点上昇 | 非SGUとの差が最大46点に拡大 |
| 非SGU大学 | 上記以外の大学 | 15点上昇 | 全体として上昇傾向にあるが伸び幅は緩やか |
データから見えてくる日本の英語教育の課題とデメリット

一見すると日本の大学生の英語力は順調に伸びているように思われますが、このデータを注意深く分析すると、表面的な数値だけでは分からないいくつかの課題が見えてきます。

スコアの上昇という喜ばしいニュースの裏には、試験の性質による測定限界や学校間の格差が存在します。数字の向上だけを鵜呑みにせず、バランスの取れた英語力が育っているかを冷静に見極める必要があります。
リーディング偏重とスピーキング・ライティング評価の欠如
まず留意すべき点は、今回分析対象となったTOEFL ITP®テストが、リスニング・文法・語法・リーディングの各技能を測定するものであり、スピーキングやライティングのアウトプット技能が含まれていないことです。
日本の大学生のスコア上昇を牽引しているのは主にリーディング技能です。インプット中心の学習により読解力が向上したことは評価できる一方で、実際に英語で発信したり意見を論理的に組み立てたりするアウトプット力が比例して伸びているとは限りません。グローバルな学術環境やビジネスの現場、あるいは帰国生入試や海外大学進学で求められるのは、4技能すべてを高水準で統合する力です。試験対策がインプットに偏ってしまうと、実際のコミュニケーションで苦労するリスクが高まります。
大学間・環境間における英語力格差の拡大
次に挙げられるデメリットは、学習環境による英語力の二極化です。SGU指定校と非SGU校との間で最大46点ものスコア差が開いていることは、充実した英語教育カリキュラムや留学生との交流機会、海外留学プログラムの有無が学生の英語力に直接影響を与えていることを示しています。
自発的に英語を学ぶ環境が整っている大学に身を置く学生と、そうでない環境の学生との間で、卒業時点での英語力に大きな開きが生じてしまうのが現状です。これは中高生の段階においても同様であり、通う学校のカリキュラムや海外体験の有無によって英語力の発達に偏りが生まれる原因となっています。
TCK Workshopによる真の4技能・英語力向上ソリューション

スコアの数字だけに惑わされず、本当に通用する高い英語力を身につけるためには、個々の弱点を把握し、アウトプットを含めた体系的な指導を受けることが不可欠です。TCK Workshopでは、帰国生や海外在住生、国内で難関校を目指す生徒の皆様に向けて、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのオンライン個別指導を提供しています。

試験のスコアを伸ばすことと、自分の言葉で表現できる英語力を育てることは両立できます。弱点を克服し、アドバンテージを最大限に活かすための戦略的な学習プランを一緒に作っていきましょう。
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1. アカデミックな思考力と実践的スピーキング・ライティングの統合指導
TOEFL ITP®などのペーパーテストで高得点を取れる生徒であっても、いざライティングのエッセイを書いたり、スピーキングで自分の意見を述べたりする場面で手が止まってしまうケースは少なくありません。TCK Workshopでは、単なる暗記やテクニックに頼るのではなく、論理的思考力(クリティカルシンキング)を養いながら文章構成や表現力を高める指導を行っています。
特にライティング指導では、ETSの評価基準やCollege Boardの公式ガイドライン、日本英語検定協会のルーブリックに基づき、アカデミックなフォーマットに則った英作文力を磨きます。表現の幅を広げ、単に文法的に正しい文章というだけでなく、読み手を納得させる説得力のある英文を書く力を伸ばすことが可能です。
2. SGUや難関大学・帰国生入試を見据えた個別最適化カリキュラム
大学のSGU創成事業に見られるように、高度な英語力を求める教育機関や入試基準は年々厳しくなっています。帰国生入試やAO入試、難関大学の英語試験では、TOEFL iBT®や英検、SAT®、IB(国際バカロレア)など、高いレベルの英語資格が求められます。
TCK Workshopでは、志望校の入試要項や過去の出願傾向を徹底的に分析し、生徒の現在地から逆算した個別カリキュラムを作成します。例えば、リーディングの読解力は高いもののリスニングやライティングが追いついていない場合は、該当技能を集中的に補強するスケジュールを組みます。集団塾ではカバーしきれない細かなニッチ課題にも柔軟に対応することが可能です。
3. バイリンガル講師による概念理解と英語表現の架け橋
日本の英語教育では、単語や文法の意味を頭で理解できても、抽象的なテーマや社会問題について英語で深く議論する力まで到達しにくいことがあります。TCK Workshopの講師陣は、国内外の難関校を経験したバイリンガルプロ講師が多数在籍しています。
日本語と英語の両方の文脈を理解しているからこそ、日本語での概念理解と英語での高度な表現力を結びつける指導が可能です。社会情勢やアカデミックなトピックに対する知識を深めつつ、それを的確な英語で表現するトレーニングを重ねることで、入試の面接や小論文でも揺らがない本物の英語力を築き上げていきます。

4. 海外滞在・帰国後の学習ギャップを埋める長期・短期コーチング
海外現地校やインターナショナルスクールに通う生徒と、国内の学校に通う生徒では、英語力のアドバンテージや直面する課題が大きく異なります。海外在住生の多くは日常会話やスピーキングが得意な反面、正確な文法知識や論理的なリーディング力に課題を抱えることがあります。一方で国内生は、文法やリーディングは得意でも、アウトプットに苦手意識を持ちがちです。
TCK Workshopでは、滞在国や学校の環境、時差を考慮したオンライン指導を通じて、両者のギャップを解消します。一時帰国中の短期集中特訓から、数年を見据えた長期的な英検・TOEFL対策まで、生徒のライフスタイルに完全に合わせた学習サポートを提供いたします。
まとめ
今回発表された12年間のデータから見えてくる重要なポイントは以下の通りです。
・日本の高校生・大学生のTOEFL ITP®スコアは12年間で着実に上昇しており、特にリーディング力の上昇が全体を引っ張っています。
・スーパーグローバル大学(SGU)の学生は非SGUの学生と比べて大きなスコア上昇を示しており、大学間の英語力格差が顕著になっています。
・TOEFL ITP®にはスピーキングとライティングが含まれていないため、スコアの上昇が必ずしも実践的な4技能の向上を意味するわけではありません。
・本当の意味でグローバルに活躍し、難関校受験を勝ち抜くためには、インプット学習に留まらないアウトプット力の強化が必要です。
お子様の現状の英語力を正しく把握し、将来の目標に向けた最適な学習計画を立てるために、ぜひTCK Workshopの無料学習相談をご活用ください。プロの教育アドバイザーが丁寧にお悩みをお伺いし、最適なアプローチをアドバイスいたします。
