東京都市大学等々力中学校は、東京都世田谷区等々力に位置する東京都市大学の付属校です。共学の中高一貫校で、英語名のTokyo City University Todoroki Junior high school and Senior high schoolの頭文字から「TCU」と呼ばれています。

以前は女子校でしたが、2010年より男子生徒の受け入れ開始、2015年からは全学年が共学となりました。

“noblesse oblige”(ノブレス・オブリージュ)という、
高潔な若人が果たすべき責任と義務という精神をスローガンとして掲げています。

では東京都市大等々力中学校をご紹介します。

東京都市大等々力中学校の学校情報

学校名東京都市大等々力中学校
住所東京都世田谷区等々力 8-10-1
TEL03-5962-0104
HPhttps://www.tcu-todoroki.ed.jp/ 
対象中学1年生〜高校3年生
カリキュラム3学期制、45分授業、週38時間
学生数約300人

東京都市大等々力中学校 帰国生入試の受験情報

帰国生は海外在住期間が1年以上であることが条件です。

海外在住時に就学していた学校の種類は問われません。
現地校・インター・日本人学校のいずれの学校からでも受験が可能です。

グループ面接は複数の受験生が入室し、面接官からの同じ質問へ順番に回答していく形式です。
面接試験結果は、合否の参考程度とります。

基本条件3月小学校卒業見込み、または同等の学力を有し、以下のいずれかに該当するもの
・現在国内に在住し、海外在住1年以上で原則帰国後3年以内
・現在海外に在住し、令和3年4月1日までの海外在住期間が1年以上
入試選考①英語・算数・作文(日本語)・面接(本人のみのグループ面接)
②国語・算数・作文(日本語)・面接(本人のみのグループ面接)
募集定員男女 約20名
出願期間11月下旬〜12月上旬
入試日時12月上旬

東京都市大等々力中学校 2021年度帰国生入試結果

男子女子合計
志願者数15497251
合格者数7863141

東京都市大等々力中学校のポイント

東京都市大等々力中には、生徒の自主的な学びを習慣つける仕組みが整っています。

  • 学習習慣を身につけ管理する「TQノート」
  • 毎朝のテストや、放課後の自主学習サポート
  • 200テーマの理科実験と主体的な学び
  • ICTを活用したアクティブラーニング
  • 帰国生向け英語取り出し授業

また、クラスは二つのコースに分けられ、大学受験に向け落ち着いて学習に取り組める環境が整っています。

2つのコース
  • S特選コース:東大、東工大、一橋大など最難関国公立大学を目指すクラス
  • 特選コース:難関国公立大学、早慶上理への現役合格を目指すクラス

それでは、東京都市大等々力中学校の特徴について、詳しく説明していきます。

東京都市大等々力中学校のカリキュラムについて

中高6年間を第1ステージ(中1、2)第2ステージ(中2、高1)第3ステージ(高2、3)と編成し、ステージに応じた授業が行われます。 東京都市大等々力中では4つのプログラムを軸に、グローバルリーダーの育成に力を入れています。

  • 高い知性と教養の習得
  • 英語力・英語運用能力の向上
  • 異文化理解と学びの姿勢の強化
  • 進路意識の強化と徹底した進路指導

学校の様子は、ホームページで動画が紹介されていますのでぜひご覧になってみてください。

東京都市大等々力中学校の英語取り出し授業/留学について

帰国生は、学年に1クラス設置される「特選GLクラス」でアドバンスレベルの英語を学びます。
7コマ中3コマはネイティブ講師による授業が行われます。ディスカッションをする機会が多く、生徒は英語で思考力や議論する力を身につけます。

特選GLクラスの生徒の中から、中学3年進級時に留学希望者を募ります。選考を経て20名弱の生徒が、高校1年生の7月から1年間オーストラリアへ、9月から10ヶ月間カナダへと留学します。帰国時には高校2年生に復学ができます。

留学が決まった生徒は、留学前のイングリッシュ・シャワープログラム、
帰国後は英検準1級、TOEIC730点、TOEFL iBT60点を目指し受験します。
海外大学への進学希望する生徒にも、学校がサポートをしてくれます。

実践重視の理数教育「SST」

Super Science Todoroki Programとして、第一ステージ(中1、2)では予習→実験→まとめのサイクルで理科の授業に取り組みます。2年間の学びはノートにまとめられ、生徒の主体的な学びの基礎になります。 実験だけでなく、様々なフィールドワークや、第二ステージ(中3、高1)以降は東京都市大学と連携した最先端の学びの機会も用意されています。

ICTを活用したアクティブラーニング

クラスには電子黒板が導入され、生徒はiPadを利用して学習したり課題を先生と共有したりできます。またCLACルームと呼ばれる、部屋の壁面をパノラマスクリーンのように映像を投影できる設備が新設されています。 生徒は教室にいながら、日常的にインタラクティブな学習に取り組むことができます。

”その日のうちに解決する”学習習慣

東京都市大等々力中の特徴の1つに、学習計画を記録し管理する「TQノート」があります。生徒は、毎日の学習の計画を自分で立て管理していきます。このノートを通じて先生とやりとりすることで、日々の頑張りが見守られ、また生徒自身の励みにもなっています。

毎朝0時間目にテストが行われ、日頃の授業の理解度をチェックします。
テスト結果に応じて補講などが行われます。

また放課後には生徒が利用できる自習室が充実しています。予備校の自習室のような、学習用の個人ブースが150席以上用意されています。東大生や卒業生OB/OGらがチューターとして生徒の勉強をサポートしてくれる「個別チューターシステム」もあります。

学校で充分な自主学習ができ、指導も受けられるため、外部の学習塾へ通う生徒は少ないようです。

受験に向けたサポート体制

個別指導システムの他に、夏季・冬季休暇には登校進学講座として、国語・数学・英語の講座を受けることができます。高校生になると予備校講座として、現役予備校講師による難関大学現役合格を目指す講座も実施されます。高校2年生の春には春季合宿進学講座として、1日10時間の授業と自習に取り組みます。

カフェテリア/通学

お昼は給食があり、教室で食べることができます。
隣接する大学の学食を利用したり、学内に来るコンビニ販売店で買うこともできます。

通学は、最寄り駅の東急大井町線「等々力駅」から徒歩10分。
落ち着いた住宅街の中に立地しており、安心して通うことができます。

卒業生の進路は?

進路指導は、全体指導の講座や合宿、個別指導の講座、または模試対策など難易度に合わせて様々なプログラムが用意されています。

東京都市大学の高校生の40%は国公立大学へ、40%は早慶上理、20%はGMARCHへの進学を目指しています。

2019年度は東京大学への現役合格者を初めて輩出しました。東工大1名、大阪大1名、北海道大4名、お茶ノ水大1名、東京外大2名など、難関校への合格実績を伸ばし始めています。

私学では慶應義塾大、明治大、立教大への合格者を増やしています。今後さらに合格実績が積み上げられていくことが期待されています。

求められる英語力は?

帰国生入試に関して英語レベルは明記されていませんが、2019年度の帰国生入試受験者の多くは、英検2級以上を取得しているようです。

英検準1級を取得済みの受験生は、英語試験において優遇されるそうです。
受験前には英検の取得も視野に入れて、学習を進められるといいですね。

帰国生入試の条件として1年以上の海外在住し教育を受けたこととなっているので、他校と比べると帰国生受入の間口は広くなっています。

さいごに

東京都市大等々力中のポイントをおさらいすると、

東京都市大等々力中のポイント
  • “noblesse oblige”(ノブレス・オブリージュ)の精神
  • 毎日の学習を積み重ねて着実に実力をつけていく学習方法
  • 帰国生の英語取り出し授業あり、補講や個別指導が充実