芝国際中学の2027年度国際生入試要項が発表され、受験を検討されているご家庭の間で大きな話題となっています。特に大きな変更点として挙げられるのが、これまで日本語と英語の併記などで出題されていた算数の試験が、完全に英語での出題へとアップデートされた点です。さらに、これまで設けられていた国際生特待枠や一般の国際アドバンス枠がなくなり、国際生入試に一本化されるなど、入試形態そのものにも大きな再編が見られます。

本記事では、2027年度芝国際中学の国際生入試における具体的な変更点と、それに伴う対策法について詳しく解説します。

北村先生

講師:北村 優奈

 TCK Workshop プレミアム講師。立命館高等学校、立命館大学国際関係学部卒業。中国(上海)とアメリカでの滞在経験を持つ日・英・中のトライリンガル。 自身の帰国枠中学受験の経験を活かし、小学校全科目の基礎指導から、中学・高校入試対策、英検対策、さらに志望理由書作成まで幅広く指導を担当。 特に、海外生活と日本の受験勉強のギャップに悩む小学生・中学生に対し、学習面だけでなくメンタル面もしっかり支える存在として信頼を集める。

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    芝国際中学2027年度国際生入試の主な変更点

    北村先生

    今回の芝国際の変更は、「単に英語ができる生徒」ではなく「英語で算数の概念を理解し思考できる生徒」を取りたいという学校側の明確なメッセージです。まずは要項の変化を正しく理解し、対策の優先順位を整理していきましょう。

    2027年度の芝国際中学の入試要項において、国際生入試を中心にいくつか大きな見直しが行われました。試験日程自体は、第1回が11月後半、第2回が12月後半と例年通りのスケジュールで実施される予定ですが、試験内容と募集枠の構造が新しくなっています。

     算数(Math)の問題が完全英語出題へアップデート

    これまで芝国際の国際生入試における算数は、日本の算数問題に英語が併記されている形式など、比較的帰国生に優しい出題スタイルが取られていました。しかし、2027年度入試からは算数が完全に英語で出題される形へと移行します。

    学校側がこのような変更に踏み切った背景には、入学後の授業を英語で進めていくにあたり、あらかじめ英語で算数を理解できる基礎学力を備えた生徒を確保したいという意図があると考えられます。また、世界的な国際カリキュラムの広がりに合わせて、出題の標準化を進める狙いもあると見られます。

    国際生特待・アドバンス枠の廃止と国際生入試への一本化

    もう一つの大きな変更点は、募集枠の再編です。これまで実施されていた国際生特待枠や、一般枠の中の「国際アドバンス」といった細かな区分が整理され、すべて「国際生入試」という一つの枠組みに統合されました。

    特待制度という形式を使わなくても十分な志望者が集まるようになったという学校側の自信の表れとも受け取れます。受験生にとっては区分がシンプルになり出願しやすくなった反面、純粋な国際生入試としての枠の中でライバルたちと争うことになります。

    2月入試における国際生枠の変動

    さらに、2月15日などに設定されている2月の入試日程においても、国際生の募集枠が見直されています。第1回(11月)、第2回(12月)の年内入試に加えて、2月枠として15名程度などの募集が明記され、合計で20名規模の国際生枠が形成されています。

    年内の早い時期に合格を確保したいご家庭だけでなく、2月の本番日程で併願校として勝負したいご家庭にとっても、選択肢として組み込みやすい枠組みとなっています。

    北村先生

    入試区分の統合と英語での算数出題化により、受験生に求められる基準がより明確になりました。募集枠が統合された分、英語力と算数力の両方をバランスよく伸ばしてきた生徒がしっかり評価される仕組みになっています。

    算数の英語化が受験生に与える影響と対策のポイント

    算数が英語での出題になることで、受験生の得意・不得意によって影響が大きく分かれることになります。ご家庭のお子さんの学習環境や英語力に応じて、どのような影響があるのかを把握しておくことが大切です。

    都内インター組・英語圏帰国生にとっては大きなチャンス

    日常的に英語でMath(算数・数学)を学んでいる都内インターナショナルスクール出身者や、現地校・海外インターに通う帰国生にとって、今回の変更は非常に好都合な変化と言えます。

    従来のような日本の特有な和文算数問題を英語訳された形で解くよりも、最初から英語で構築された問題文に挑む方が、日頃の学習成果をそのまま発揮しやすいためです。英語で思考することにストレスがないお子さんにとっては、得点源にしやすい科目になる可能性があります

    「英検2級レベル」の生徒が直面しやすい落とし穴

    一方で注意が必要なのが、「日常会話は問題なく、英検2級程度は保持しているものの、算数は日本の塾で日本語で習ってきた」というタイプのお子さんです。

    一般的な英語力があっても、算数の専門用語(例えば fraction=分数、prime number=素数、diagonal=対角線 など)や、英語特有の文章題の言い回しに慣れていないと、問題の意味を正確に読み取るだけで時間がかかってしまいます。解き方自体は頭に入っていても、英語の壁によって失点してしまうというリスクが生じます。

    出題難易度と分量へのアプローチ

    出題される算数の難易度自体は、極端に難解な難関中学受験レベルの問題というよりは、基礎から標準的な中学受験算数の概念をしっかり理解しているかを問う内容になると予想されます。

    ただし、問題の分量が多く設定される傾向があるため、英語で素早く題意を把握し、計算処理を正確に行うスピード感が求められます。規則性の問題や基本的な立体図形、特殊算の考え方など、中学受験で必要な概念を英語でスムーズに処理できるようにトレーニングを積んでおくことがポイントです。

    北村先生

    算数が英語化されたからといって、求められている算数概念そのものが劇的に難しくなるわけではありません。大切なのは「知っている算数の解法」を「英語の文脈」と素早く結びつける練習を重ねることです。

    国語と英語のバランスおよび併願戦略

    芝国際の国際生入試を攻略するためには、算数の対策だけでなく、国語や英語を含めた全体のバランスを見極めることが欠かせません。

    国語の難易度と全体の得点バランス

    芝国際の入試において、国語は分量が多く、文章の読み込みや記述に一定の力を要する内容となっています。算数が英語化されて対策がしやすくなったと感じる受験生が多い一方で、国語で差がつきやすい構造になっている点には注意が必要です。

    作文などの直接的な記述問題がない形式であっても、長文を素早く正確に読解する力は必須となります。算数で着実に得点しつつ、国語で大きな失点をしないような総合的な対策が求められます。

    英語保持層における倍率とライバルの変化

    算数が英語出題になったことで、「英語が得意だから算数も英語で受けられるなら挑戦しよう」と考える英語保持層の受験生が増加することが予想されます。

    その結果、英語力に強みを持つ受験生同士での争いとなり、実質的な倍率や合格ラインが引き上がることが考えられます。周囲のライバルも高い英語力を持っていることを前提に、算数での解きこぼしをなくし、確実に入点できる部分を増やす戦略が有効です。

    TCK Workshopによる芝国際・帰国生入試対策

    芝国際をはじめとする帰国生・国際生入試で求められる学びは、単純な日本語の中学受験対策や、一般的な英会話学習だけではカバーしきれない側面があります。TCK Workshopでは、世界中の受検生に向けてオンラインで完全マンツーマンの個別指導を提供しています。

    英語で学ぶ算数(Math)の完全個別指導

    TCK Workshopには、日英バイリンガルの講師が多数在籍しており、英語でのMath(算数)指導に豊富な実績があります。日本語の算数概念を英語の用語へとスムーズに変換する指導や、英語特有の文章題の読み取り方を丁寧に解説します。

    お子さんがつまずいているのが「英語の理解」なのか「算数の解法」なのかを的確に見極め、ピンポイントで苦手を取り除いていきます

    志望校の出題傾向に合わせたオーダーメイドカリキュラム

    芝国際の入試要項の最新変化に合わせて、出題が予想される範囲や分量に合わせた専用カリキュラムを作成します。11月や12月の早期入試に向けて、いつまでにどの単語を覚え、どのレベルの問題演習に入るべきかというロードマップを提示し、効率的な学習をサポートします。

    海外現地校・インター生の学習フォローと日本語科目ケア

    現地校やインターナショナルスクールに通うお子さんに対しては、学校の課題や成績維持をケアしながら、入試に必要な日本の学習要素をプラスしていく指導を行います。また、難度が高くなりやすい国語の読解指導についても、お子さんの日本語保持レベルに合わせた柔軟な指導でサポートいたします

    まとめ

    芝国際中学の2027年度国際生入試における重要なポイントは以下の通りです。

    ・算数(Math)が日本語併記から完全英語出題へと変更されました。

    ・国際生特待枠や一般の国際アドバンス枠が廃止され、国際生入試に一本化されました。

    ・2月入試における国際生枠の募集も明記され、受験のチャンスが広がっています。

    ・英語圏帰国生やインター生には有利な変化ですが、英語での算数用語に慣れていない場合は専門的な対策が必要です。

    ・国語の分量や全体倍率の上昇を意識し、科目全体のバランスをとった受験計画が重要となります。

    入試制度の変化に素早く対応し、お子さんの強みを活かした準備を進めることが合格への近道です。

    TCK Workshopでは、芝国際をはじめとする帰国生入試・国際生入試の最新傾向に基づいた学習相談を無料で実施しています。英語での算数対策や志望校選びにお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

    参照

    芝国際中学校・高等学校 2027年度 募集要項(PDF)