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はじめに

この記事を書いた人
丸岡 先生
丸岡 先生 TCK Workshop 学生講師

はじめまして。丸岡 彩と申します。私は高校生になってから初めて海外(スペイン)の学校に通うこととなったため、英語を習得したり海外の教育システムに慣れたりするのにかなり苦労しました。このような経験をしたからこそ、帰国子女の先輩として、同じような環境にいらっしゃる生徒様の悩みや問題を解決する手助けを少しでも行えたら良いなと常に考えております。

IB Diploma 43点、TOEFLiBT 108点

IBDPの科目選択の時期。Group4と呼ばれるScience系の科目選択では、「どれを選択すれば“楽”に高得点が狙えるんだろう?」「文系なのにScienceを12年生までやらなきゃいけないのは不安…」と悩んでいませんか?

IBDPで高得点を狙うあなたにとって、科目選択はとても重要です。実は筆者も、自分に合うScience系科目をしっかり見極めて選択したことで、最終試験では満点の7を取得できたのです。

この記事を読めば、あなたの科目選択のヒントが見つかります!

そもそもIBDPのScienceにはどんな科目があるの?

IBDPにはどのようなScience系科目があるのでしょうか?主要3科目は、以下の通りです。

  • Chemistry(化学)
  • Biology(生物)
  • Physics(物理)

ここからは、各科目の概要を簡単にご紹介していきます。

Chemistry(化学)について

Chemistry(化学)では、さまざまな物質の構造、その性質や反応について、原子や分子の視点から探求します。

IBDPのChemistryでは、SLもHLもCoreと呼ばれる共通単元(全11単元)に加え、Optionと呼ばれる選択単元(4つの単元の中から1つの単元を生徒や教師が選ぶ)を学習します。

またHLでは、Additional Higher Level(AHL)と呼ばれる共通単元をさらに深堀りするような単元(全10単元)も学びます。

単元内容
CoreAtomic structure(原子構造)
Energetics/thermochemistry(エネルギー論/熱化学)
Organic chemistry(有機化学)など
AHLThe periodic table—the transition metals(周期表―遷移金属)
Measurement and analysis(測定と分析)など
OptionMaterials(材料科学)
Biochemistry(生化学)
Energy(エネルギー)
Medicinal chemistry(医薬品化学)

Biology(生物)について

Biology(生物)では、動植物の生態やそれを取り巻く環境との関係性について学びます。

IBDPのBiologyでは、SLもHLもCoreと呼ばれる共通単元(全6単元)に加え、Optionと呼ばれる選択単元(4つ、ただしHLは5つ)の単元の中から2つの単元を生徒や教師が選ぶ)を学習します。

また、HLでは、Additional Higher Level(AHL)と呼ばれる共通単元をさらに深堀りするような単元(全5単元)も学びます。

単元内容
CoreMolecular Biology(分子生物学)
Genetics(遺伝学)
Evolution and Biodiversity(進化と生物多様性)など
AHLNucleic Acids(核酸)
Animal Physiology(動物生理学)など
OptionNucleic acids and proteins(核酸とタンパク質)
Plant science(植物科学)
Cell respiration and photosynthesis(細胞呼吸と光合成)
Genetics(遺伝学)
Animal Physiology(動物生理学)*HLのみ

Physics(物理)について

Physics(物理)では、さまざまな物質やエネルギーの性質、また、それらの関係性について学びます。

IBDPのPhysicsでは、SLもHLもCoreと呼ばれる共通単元(全8単元)に加え、Optionと呼ばれる選択単元(4つの単元の中から1つの単元を生徒や教師が選ぶ)を学習します。また、HLでは、Additional Higher Level(AHL)と呼ばれる共通単元をさらに深堀りするような単元(全4単元)も学びます。

単元内容
CoreMechanics(力学)
Waves (波)
Electricity and magnetism(電気と磁気)など
AHLWave phenomena(波の現象)
Electromagnetic induction(電磁誘導)など
OptionRelativity(相対性理論)
Engineering physics(基礎工学)
Imaging(イメージング)
Astrophysics(天体物理学)

私に合った科目は?

これまでの説明を踏まえ、各科目でどんなことを学ぶのか、なんとなくイメージできたのではないでしょうか?

自分が興味を持てる科目が見つかった方は是非それを選択してください。

「科目ごとの内容はわかったけど、自分にあうかどうかはまだよくわからない…」と思っているそこのあなた!もう少しこの記事を読み進めてみてください。

次では、IBDPのScience系科目にまつわる2つの噂を検証しながら、あなたの科目選択をサポートします。

噂その1:「Biologyは簡単に高得点が取れる?」

IB経験者の答え:「いいえ!英語の非ネイティブや、暗記・記述が嫌いな人には不向きです。」

「Biologyにはあまり興味が無いけど、簡単だから選択しようかな」という人が多いようですが、これは大きな間違いです。

確かに、ChemistryやPhysicsと比較すると、Biologyは数学的な要素が少ないので、文系の人でも理解しやすい科目とは言えるかもしれません。

しかし!IBDPのBiologyでは、分厚い教科書の内容をたくさん暗記したり、最終試験では膨大な量の記述をしたりしなくてはいけません。

また、Biologyは文理関係なく選択されるため、履修者がScience系の科目の中で一番多く、最終結果が相対評価(世界中のDP生の中であなたの点数がどの位置にあるかを基に成績が付く)のIBDPで高得点を狙うのは簡単ではありません。

つまり、「Biologyがとても得意な英語のネイティブスピーカー」がたくさんいる中で高得点を取得するのは難しいのです。

結論:Biologyは、英語が苦手な人や、暗記・記述が嫌いな人には不向きな科目です。もし、あなたが「簡単そう」という印象や周りから根拠なくおすすめられているから、というだけでBiologyを選択しようとしているのであれば、もう一度考え直してください。

噂その2:「数学が苦手な人がPhysicsは無謀?」

IB経験者の答え:「いいえ!HLは理系向けですが、SLであれば文系でも十分高得点が狙えます。」

物理と聞くと「計算がたくさんで難しそう」と思い、取るのをやめる人が多いようです。確かにPhysics HLは、大学レベルの内容も扱うため、文系の人にはおすすめしません。

しかし!Physics SLでは、基礎的な理論を理解し、与えられた公式をうまく活用する方法さえ学習すれば、数学的な能力はそれほど求められません。また、Physics SLは基本的に文系寄りの人が履修する科目なので、文系でも努力次第では高得点が狙いやすいともいえます。

さらに!BiologyやChemistryと違い、暗記は用語の定義などに限られ、試験での記述も比較的少ない科目なので、英語があまり得意でない人にもおススメです。

結論:Physics SLは、英語があまり得意でない文系の人におススメできる科目です。

まとめ

Science系のおすすめ科目について、説明してきましたが、いかがでしたか?念押しして言いたいことは「適当に選ぶな!」です。

  • Science系の科目では、SLとHLで習う範囲が大幅に異なるので、履修選択前に必ずIBOが公式的に出しているSubject Guideに目を通そう!
  • Biologyは英語が苦手、暗記・記述が嫌いな人には不向きな科目!「簡単だからBiology」はとても危険!
  • 逆にPhysics SLは文系で英語に苦手意識がある人におすすめ!

IBDPの科目選択では、自分の得意不得意・好き嫌いと、その科目の特性を照らし合わせることが重要なのです。

とはいっても「やっぱりScience系は授業についていけるか不安」「実際に学校で授業を受けてみたけど難しい」と悩まれている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

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