はじめに

IB Math HL Paper1は以下のような形式となっております。

テスト時間2時間
電卓の使用不可
質問形式Written Questions(記述式)
出題数Section A:約10題(基礎問題)
Section B:約3題(応用問題)
*出題数は各セクションの年によって異なる

2時間のテストで12-3題を電卓無しで解くという内容です。一つの問題に対して約10分という時間配分となります。意外とSection AとBがあることを知らない生徒もいますが、AとBでは明らかに難易度が変わります。

また、配点もAの一題は4点~8点に対して、Bの一題は20~25点となります。Bの問題は小問の数も多いためSectionBを解く時間を以下に確保するかが重要となります。

イメージとしては、Section Aの問題は一題は長くても10分でできる限り5-6分で解けるような練習をしておくことが高得点を取る秘訣です。

IB Math HL Past Paper 2016 MAY TZ1 Paper1 Q8 を解説!

IB Math Past Paper:証明問題は誰が読んでもわかりやすい回答を

Prove thatやShow thatなどの問題は他の人が読んでもわかりやすい記述を意識しましょう。

数式だけで式変形をするだけでも十分な問題がほとんどですが時には文章で補足説明するなども必要です。

今回の問題は決して難しい問題ではありませんので手順も短くあっさりと解けてしまいますが、複雑な問題であればあるほど立式の意図についてなどについても文章を加えながら書くと最高です。

IB Math Past Paper:Vectorの公式や性質の理解

Vectorで与えられる公式などは図形に落とし込めることがほとんどです。今回のように二つのベクトルが垂直である条件は、という問題であれば垂直条件は内積が0というもの。

ですが、なぜ内積が0であれば90度になるかということまでしっかり理解できていますか?

応用問題でも通用する数学力を目指すのであれば一つ一つの公式や定理の背景や導出などもしっかりと理解しておきましょう。

特にベクトルに関しては導出ももちろんですが、図で説明ができるようになっておくことも重要です。

ベクトル同士の位置関係なども図を使いながら理解するよう学習をすると良いでしょう。

IB ExamはPast Paper対策こそが鍵

よく次のような質問を聞かれます。

  • 「Past Paper以外にやっておいた方が良いことはありますか?」
  • 「教科書の問題を解くだけでは不十分でしょうか?」

Course work中のテストなどは分かりませんが、基本的にPast paperが全てとお考え下さい。

クラスの中で行われるテストですら学校の先生たちは基本的にはPast exam questionsから抜粋していることがほとんどです。

教科書の問題ももちろん良い練習材料となりますので、そちらを目を通してから次にPast Paperの問題に取り掛かるとよいでしょう。

IB Exam対策は時間がかかる作業

一つのテスト時間が2時間です。Paper1だけで2時間です。

これを家で練習しようとするとざっと2時間かかるわけです。計画的に進めないと思ったように数をこなせずに結局テストまでに2,3個やって終わり。なんていう状況はよくよく起こります。

Score 7を取るような子達はかなり多くのPast Paperに目を通しています。テスト前1か月前からなどではなく、ずっと前からゆっくりと着々と練習を重ねています。

IBは夏休み中の予習または復習が超重要です。これが他人と一気に差をつける唯一の方法です。

学校が始まってからでは忙しくてなかなか時間が取れません。長期休暇を是非利用してIBの準備、G11であれば復習を。

G12の皆さんは2nd termの始まりくらいからFinal Examに向けてPast Paperの練習を徐々に始めていきましょう。