SAT MathにおいてPractice Testを利用する目的はたった２つに絞られると思います。
- テストの傾向を知ること
- 自分との実力の差を知ること
よく「傾向と対策」といいますが、文字通り傾向を知り対策をするわけですが、ここでよく見かける間違えた取り組み方を挙げてみます。以下のようなことは是非とも避けたいところです。
× 点数が全く取れていないのに解きまくる
「数回Practice testを解いてみたけど、全然点数が取れなかった・・・」
ということは、正直どうでもいいです。
Practice Testに取り組んだ後に、どう対策を打つかが重要なのです。
特にこれと言った対策をしないまま何年分も解き進めるお子様がいますが、結果は目に見えています。大体いつも同じ点数でしょう。3回ほどやれば自分と目標とのギャップは最低限肌感覚でもわかるはずです。結果があまりにも自分の点数が乖離している場合は、解き進めず対策を打ってから再チャレンジをするのが筋です。
「対策って、具体的にどんな対策をすればいいんですか？」という質問をよくされます。
もちろん、お子様一人ひとり対策は異なりますが、Practice testを何回か解いているのであれば対策は明確になります。
「解けない問題を解けるようにするには、自分には何が必要か」
だけを考えてください。
ただ、「できない」「むずかしかった」ではなく、
- 「図形問題で全部落としている。」
- 「二次方程式の問題でミスをした。」
- 「文章題の英単語の意味がからわからなかったから文意がつかめなかった。」
- 「この公式を知らなかった。」
これだけでも、すぐやることは明確になりませんか？？出来る限り具体的に何ができないのかを洗い出しましょう。そうすれば、その問題が解けない理由が探せるはずです。それを一つ一つ潰していくことが対策になるわけです。
- 点数を上げるには、できないものを集中してできるように取り組む
- 点数が下がらないようにするには、できる問題をしっかりと復習する
この両者のバランスを取りながら、総合的に点数をあげられればOKです。
- Practice TestはあくまでもPractice、自分の弱点や苦手な科目の分析のために使おう
- 一番大事なのは「Practice Testに取り組んだ後に、どう対策を打つのか」を考えること
× 時間を意識せずに取り組むこと
時間を計らないで解いてもせっかくの練習の効果は半減してしまいます。本番を意識しましょう。悲しいことに試験とは時間内にどれだけ高得点が取れるか、という勝負なわけです。
最初のうちは時間を計らないで解くなんてことはよくありますが、出来る限りSection 3であれば25分、Section 4であれば55分と持ち時間を測りながら練習するのがベストです。
また、さらに全体をどういうタイムラインで解き進めるのか。これも非常に重要です。
SAT Mathの基本戦略は1問60秒です。後半戦少し込み入った問題では、90-120秒で解きます。ですので、こういった時間枠で日頃から問題の練習に取り掛からなければなりません。ストップウォッチや時計などを片手に時間を意識して過去問題に取り組みましょう。
× 本番を全然意識せず、問題集のように取り組む
これは一番厄介な問題ですが、自宅などでPractice Testの練習に取り組んでいるときに、集中できないお子様がいます。ぼーっとしたり、ぐてーーーっとしたり、文句を言いながらやったり、まるで、宿題をこなすようにPractice Testをやるお子様がいます。
その様になっている場合は、すぐ止めてください。
時間の無駄です。集中できる時間にやり直すほうが賢明です。
最初に書いた通りPractice Testの目的は「傾向を知ること」と「自分との実力の差を見つけるために解くこと」が目的です。
集中しないで机に向かい、決められた時間が過ぎるのだけ待つ。これで「練習をした」と勘違いしているわけです。
結果がでないのは当たり前ですが、これでは傾向もわからないでしょうし、正確に目標と自分との差がわからないわけです。Practice Testをやる目的が両方とも達成できないわけですから、やっても意味が全くありません。
みんな同じ人間です。どうしても気が向かない、疲れている、眠い。このような状態になるのは仕方がありません。ですから、Practice Testは一番集中できる（しやすい）時間帯に、そして一番集中してできる場所で取り組みましょう。
さいごに
以上の3つがよく陥りがちな状況ですが、実はすべてたった一つの心がけで片付く話なのです。
本番だと思って解くこと。
たったこれだけです。本番だと思って解きましょう。短期間で片付けたい人ほど真剣に本番だという意識で取り組んでみてください。劇的にスコアは改善できます。
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