はじめに
1962年に開校した、55年の歴史のある札幌開成高等学校を引き継ぎ、2015年に札幌開成中等教育学校ができました。 札幌開成中等教育学校では、「6年間を通した学びの連続性」「幅広い異年齢集団による学び合い」「6年間にわたる見守り」を強みにしている学校です。 今回は札幌開成中等教育学校の
- IBについて
- MYPの特徴
- DPの特徴
- 入試
について紹介していきます!
IBについて
国際バカロレア (IB)は「多文化に対する理解と尊敬を通じて、平和でより良い世界に貢献できる若者を育成する目的国際バカロレア機構が編成した国際基準の教育プログラム」(札幌開成中等教育学校パンフレット, p.10)です。そのため、多様な経験や様々な人と交流したことのある帰国生にはとてもおすすめできるのです! 札幌開成中等教育学校は2017年3月に日本の公立学校で初めてMYP認定校となり、2018年9月にDP校に認定されました。MYP (Middle Years Program)は、11-16歳を対象としているプログラムであり、DP (Diploma Program)は、16-19歳を対象としているプログラムです。 国際バカロレアは、
- 探究する人
- 知識ある人
- 考える人
- コミュニケーションができる人
- 信念をもつ人
- 心を開く人
- 思いやりのある人
- 挑戦する人
- バランスのとれた人
- 振り返りができる人
を学習者像としており、知識や学習以上の人間らしさ、そしてグローバルな人材を育成しています。 では、札幌開成中等教育学校のMYPとDPの特徴をそれぞれみてみましょう。
ミドル・イヤーズ・プログラム (MYP)
札幌開成中等教育学校のMYPには8つの科目群と2つのコアがあります。
8つの科目群
- 言語と文化 (国語)
- 個人と社会
- 数学
- デザイン
- 芸術
- 理科
- 保健体育
- 言語の習得
コア
- 行動・奉仕活動
- パーソナルプロジェクト
MYPでは、課題探究的な学習、そして生徒が自立した学習者になるために育成しています。 コアの一つである「パーソナルプロジェクト」は自分の興味や関心でテーマを決め、そのテーマについて課題研究をするプロジェクトです。最後には発表する機会もあるので、研究の過程や基礎に加えて、プレゼン力も身に付きます! 「行動・奉仕活動」とは、学んだ内容を実際に使うためのものです。地域や社会で活かし、学んだ内容が意味のあるものだと体感できるのは生徒にとって大きなモチベーションとなるでしょう。多くの人と交流しながら、楽しく知識を活用できるとても良いことですよね!
ディプロマ・プログラム(DP)
札幌開成中等教育学校のDPでは、6つのグループがあります。6つのグループの下に各科目がある形です。
- 言語と文学 (言語A・文学)
- 言語習得 (English B)
- 個人と社会 (歴史)
- 科学 (生物・化学・物理)
- 数学 (解析とアプローチ)
- 芸術 (Music/Visual Arts)
日本語DPですが、この6つのグループから二つ以上は英語で受講する必要があります。英語の授業以外で、英語で受講することができるのは、数学、物理、音楽、芸術です。 また、各科目は2つのレベルに分かれています。Standard LevelとHigher Levelであり、それぞれ3科目ずつ受講するそうです。自分のレベル、そしてどの科目を英語で受けるかを決めることができるのは、とても嬉しいですよね! 学校で英語に頻繁に触れること、使うこと、アカデミックな場で活用することは帰国生の英語維持・向上にとても大事なことです。日本語もしっかりと身につきながら、英語も身に付く、とても魅力的ですよね!
入試
最後に、札幌開成中等教育学校入試についてです。募集要項は札幌開成中等教育学校に直接取りに行くか、郵送にて手に入れることができます。帰国生入試について詳しくは書けませんが、パンフレットには以下の入試情報が記載されています。
入試 | 適性検査Ⅰ (45分)、適性検査Ⅱ (45分)、グループ活動 |
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適性検査Ⅰは「思考力、判断力、粘り強さ等」が評価され、適性検査Ⅱは「表現力、課題発見、解決力等」をみられます。また、グループ活動では「集団でのコミュニケーション能力や課題探究的な学習への対応力等」をみられます。
まとめ
札幌開成中等教育学校のIBプログラム、いかがでしたか? IBのディプロマを取得していると、海外の大学への進学に繋がりますし、英語を日常的に使うような環境で学校生活を送ることができますね! IBをチャレンジングなプログラムだと感じる生徒がいると思います。そのようなプログラムに追いついていけるように、入試だけではなく、入学後の準びを兼ねてオンラインで受験対策を始めませんか?