指導を通して感じた想いやお役立ち情報を皆様にお届け致します。
父の海外転勤をきっかけに、高校2年春から渡英。初めての海外滞在で、英語もままならぬ中、無謀と思われたが、周りの方々の支えを受けながら、IB Diploma 43点を取得。TCK Workshopでオンライン学生家庭教師として主に中高生の指導に携わる。
IB Diploma 43点、英検1級、TOEFLiBT 101点
Past Paperとは、毎年5月と11月に行われるIBのFinal Exam(最終試験)における過去問題のことです。
二部立てでお届けするPast Paperの活用法、今回は「Past Paper(過去問)に取り組むときに意識すべきこと」をご紹介していきます。
Past PaperはIB最終試験に最も効果的な対策方法です。しかし、Past Paperに取り組む以上に肝心なのは「徹底的に復習する」こと。
もうこれ以上ないよ!というレベルまで問題や解答、自分の答案を見直すことでより高得点を効率的に狙うことができます。
過去問を実際に解いてみることで、
などなど、いろいろな発見があったはずです。それに加えてどんなところに注目して見直しをすべきか?がわかれば、より効率的に対策を講じることができるでしょう。
では、オススメのPast Paperの注目ポイントを3つご紹介します!
まずはCriteriaに沿って自分の答案を点数化してみましょう。IBOは、それぞれの科目のCurriculum Guideで公開しているCriteria=判断基準にそって答案の点数を決めています。
逆に言えば、そのCriteriaに書かれている要素を無駄なくつなぎ、取りこぼしなく書くことによって満点の答案を作成できるのです。
Criteriaと自分の答案を比較し、不足している観点や余計に書いてしまった情報を洗い出してみましょう。
Past Paperの出題範囲は、2年間の授業履修分と極めて広く、その範囲はすべてCurriculm Guideに記載されています。まずは問題をSyllbusと比較し、どの範囲が頻出なのか、どんな聞かれ方をしているのかを検討してみましょう。
また、実際に問題を解く中で「この単元よくわかってないな」と肌で感じることがあると思います。客観的に自分の答案をとらえることにもSyllabusを有効活用しましょう!
Past Paperを解く最大の特典とも言えるのが、Mark Schemeを参照できること。Mark Schemeは、公式の模範解答集で、出題者の意図が読み取れるほか、それぞれの問題で何を書けば満点がもらえるのかが一目でわかるようになっています。
私はMark Schemeを見ながら満点答案を自分で書いてみる練習を重ねることで、本番でも同じ実力が出せるように意識していました。
以上、Past Paperの答案を見直す際の注目ポイントをご紹介しました。過去にアップした記事の中に、より詳しくCurriculum Guideについて解説したものもあるのでそちらも合わせてご参照ください。
皆さんのIBライフがより素敵なものになりますように。