指導を通して感じた想いやお役立ち情報を皆様にお届け致します。
高校から英語圏に住み、英語に不慣れなままIBを始めましたが、学校の先生、家庭教師、同級生、両親の支えあり、無事IB diplomaを取得。IBでは、課外活動やボランティアに取り組み、得難い経験ができたと思います。
IB Diploma 44点、TOEFLiBT 105点
IBDP取得を目指すなら、先生や先輩から「IA」という言葉を何度も聞いていることでしょう。
「IAってなに?」というあなたも、「聞いたことはあるけど具体的に何をすれば良いの?」というあなたも、この記事を読んで、IAとは何か、IAに取り組むとき、何に気をつければ良いかを知っておきましょう!
IAは、Internal Assessment、直訳すると「内部評価」です。
IAとは、事前提出課題の総称で、その名の通り、各高校の先生(学校内部の人)によって採点・評価されることが最大の特徴です。
形式はプレゼンやレポート・エッセイなど教科によって様々。各教科の最終成績の約20%(Visual artsなどの例外あり)を占める、IBの重要な構成要素です。
「学校の中で採点されるなら、評価が学校ごとにバラついてしまうのでは?」と思う人もいると思います。
実は、IB本部は、各学校からIAのサンプルを抽出・採点し、評価基準に沿って採点されているかどうかチェックをし、調整をしているんです(moderation)。このようにして評価基準が統一されています。
ここからは、どの教科でも、(プレゼン、エッセイ問わず)どの形式のIAにもあてはまる、IAをうまくすすめる秘訣を5つ紹介します!
IAは、6教科全部で課されます。教科によって、IAの話をされるタイミングや、設定される締め切りはバラバラかもしれません。
しかし、最終試験を受ける前に提出しなければいけない、というのは全てに共通することです!
先生が設定した締め切りを無視したり、先生に厳しく言われるまでIAに手をつけないでいると、最終的に苦しむのは自分です。
締め切りが重なると、最終試験直前の準備のための時間を削ることにもなりかねません。(筆者も経験済み。Visual artsの先生の優しさに甘え、課題提出を先延ばしにし続けた筆者は、Diploma2年目の2〜3月にかけて課題に追われることになりました…。)
これからIAを始める皆さんには、計画を立て、それをしっかり守ることをオススメします!!
IAを始めよう!…とするその前に、Subject Guideを入手し、IAの評価基準(Criteria)をしっかり読み込みましょう!
「普段の学校の課題とは評価基準が違う…」ということもよくあります。例えば、Science系科目のIAの評価基準(Criteria)は以下のようになっています。
Personal engagement | Exploration | Analysis | Evaluation | Communication |
---|---|---|---|---|
8% | 25% | 25% | 25% | 17% |
例えば、Personal engagementという項目。他の4項目はある程度イメージが付きますが、初見では何のことやら…。
Personal engagementとは、自分個人の興味(興味があるテーマや大学の志望学部、個人的な文化的背景など)をIAと関連づけることができているかを測る項目です。
このように、テーマ選びにも影響する項目があるので、評価基準はIAを始める前にしっかり目を通しておきましょう!
先生から説明を受けたら、IAを本格的に始める前に疑問点を解消しておくのがオススメです。
IAが始まってからは、先生方が忙しくなるということもあり、質問をしても「なかなか質問に答えてもらえない…」ということも。
先生に質問できる機会を有効活用するには、シラバスや評価基準を読み込んだ上で、質問を用意しておきましょう!
どの教科でも、IAではリサーチが必須です。IAのテーマを決めたら、テーマに関連する本や論文を集めて、理解を深めましょう。
ここで見つけた資料は、IAを書くときの根拠として使うことができます。図書館で本を借りるもよし、インターネット上で公開されている論文を読むのもよし。ありとあらゆる手段を使ってリサーチしましょう!
また、リサーチをするときは、かなりの資料に目を通すことになります。
インターネット上のリンク、PDF、図書館の資料などどの形式であっても、参考文献はタイトルと著者の名前を控えておくことをオススメします!
リサーチを済ませたら、IAを書くことになります。
ただし、資料の内容を自分のIAにコピペをしては絶対にいけません!剽窃(plagiarism)と見なされて、重大な処罰を下されることになります。
文中で資料の一部を引用するときは、例えば、””(ダブルコーテーション)や「」をつけ、引用の箇所が明確になるようにしましょう。もしくは””や「」を使わない場合には、資料の内容を言い換えましょう(パラフレーズ)。
また、出典を必ず明記しましょう。IAを書くために使った資料の著者の名前やタイトル等は、文中と参考文献リスト(Bibliography)に明記する必要があります。
学校で繰り返し言われ、うんざりしているかもしれませんが、それほど大事なことです(大学でも単位取り消しなど、重大な処罰が課されるため、度々注意喚起されます)。
「面倒さいなぁ」「コピペしたのはほんの一部だし絶対にバレない」と思っていても、”turnitin”などのチェッカーを使えば一発でバレます。
将来大学で論文・レポートを書くときにも、研究者になったとしても必要なスキルなので、早めに身につけておいて損はないですよ!
これからIBを履修する人が大半が「なにそれ?」となりIA(Internal Assessment)について説明していきましたが、いかがでしたか?
IAについて少しでも理解して、安心できたでしょうか?何事も計画的に進めることができれば大丈夫です、
IAを始める前は不安も大きいと思いますが、1つずつ着実にこなしていけば怖いものはありません。
IB卒業生や、IB生を指導してきたプロ講師が多く在籍していますので、それぞれの経験をもとに対応いたします!
まずはお気軽にお問い合わせ下さい!
プロ講師が無料で学習相談に対応致します。