指導を通して感じた想いやお役立ち情報を皆様にお届け致します。
はじめまして。丸岡 彩と申します。私は高校生になってから初めて海外(スペイン)の学校に通うこととなったため、英語を習得したり海外の教育システムに慣れたりするのにかなり苦労しました。このような経験をしたからこそ、帰国子女の先輩として、同じような環境にいらっしゃる生徒様の悩みや問題を解決する手助けを少しでも行えたら良いなと常に考えております。
IB Diploma 43点、TOEFLiBT 108点
Science系の主要科目であるPhysics(物理)は、「難しい」というイメージが強いのではないでしょうか?
この記事では、文系の筆者がPhysics SLで7を取得した秘訣を伝授します!
この記事を読めば、あなたの成績UP方法がよく分かります。
「Physicsを履修してみたけど難しすぎるからやめようかな…」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、PhysicsはIBDPの中でも難しい科目の一つだと言えるでしょう。特にHLは、大学で習う範囲も含むため、かなり難易度が高いです。
しかし、Physics SLであれば、努力次第で満点の7を取得する余地が十分にあります!!
Physicsの勉強をする際、「まずは教科書を読み込んで全部きちんと理解してから過去問で演習しよう」と考えていませんか?
はっきり言ってしまうと、筆者はこの方法を全くおススメしません。
なぜなら、Past papersを解くことで初めて教科書の内容がどのような形で問われるのかが分かるからです。
およそ10年分のPast papersを解けば、定義問題を含む記述問題などでは特に、問題の傾向が必ずつかめます。裏を返せば、教科書の内容をそのまま暗記しただけで高得点を取ることは難しいのです。
では、具体的にどのようにPast Papersを解けば良いのでしょうか?
筆者は、下記のような順番で対策をしました。
Past papersは当然難しいので、初めはたくさん間違えます。
でも心配しなくて大丈夫です!
一番大切なのは、「解き直し」のプロセスです。間違えた問題は放置せず、納得できるまで必ず解き直しましょう!
秘訣1を実践する上で、まず重要なのが「公式を正しく使いこなすこと」です。
IBDPでは、公式を暗記する必要はなく、公式はすべてFormula Bookletと呼ばれる公式集に載っています。しかし、Formula Bookletを上手に使いこなせなくては、高得点は望めません!
公式に含まれるサイン(gやmなど)がそれぞれ何を表すのか、しっかり把握しておきましょう。
筆者は、普段の演習の時からFormula Bookletを脇に置き、問題と公式を常に対応できるようにしていました。
その結果、本番の試験の時はどのページに何の公式が載っているのかも感覚的に覚えており、効率的に問題が解けました。
2年間かけてFormula Bookletと仲良くなりましょう!
Study Guideをご存知ですか?
Study Guideとは、教科書の内容が簡潔に要約されている本のことを指します。筆者は、約700ページの教科書を読んで勉強するのは効率が悪いと判断したため、重要なポイントを中心に盛り込んでいるStudy Guideをオンラインで購入し、全面的に活用していました。
Study Guideに載っている定義や説明は、試験で問われる内容に似ていることが多いです!
分厚い教科書を読むのが億劫だという方や、効率的な勉強を目指したい方は、是非Study Guideを手に入れてみてください。
試験問題を解く時、「完璧な答え」や「満点」を目指す姿勢はとても大事です。
しかし実際は、完答や満点が難しくても最終成績で7は取れます!!何が言いたいのかというと、完璧な答えが分からない場合は、関連している公式や理論を書いて、「部分点」を狙うことが重要だということです。
IBDPのPhysicsは主に計算問題と説明問題が出題されますが、そのどちらにおいても、完璧な答えが分からない場合は、自分が持っている知識の中からその問題に関連すると思うものを選び、とにかく書きまくることが高得点のカギです。分からない問題では部分点を狙って点数を稼ぎましょう!「最終的な答えにたどり着けなかったから」「よく分からなかったから」という理由で空白のまま提出するのは絶対にダメです!
IBDPのPhysicsにおけるIAは、ざっくり言うと「実験レポート」のようなもので、全体の評価の20%がIAによって決まります。
具体的な内容は、下記のような流れです。
ここで最も重要なのは何だと思いますか?
もちろんどれも重要ですが、実は一番重要なのが①と②です!
まず、自分が興味を持てる分野を選び、その後はじっくり時間をかけながら「問い」を立てましょう!
実は筆者はこの「問い」を立てるプロセスでつまずいてしまい、レポートを仕上げるのに死ぬほど苦労しました…。今となってはもはや思い出ですが、その当時は毎日泣きそうになりながらIAと獲得していたのを覚えています。
どこが悪かったのかを振り返ると、筆者は「IA=独自性のあるテーマが重要」という認識を強く持ちすぎて、高校生には難しすぎる「問い」を立ててしまったのです。
もちろん、ユニークな実験ができればそれは良いことですが、効率的に高得点が取れるとは限りません。トピック選びと「問い」には慎重になりましょう。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事の中の「秘訣2」をご参照ください!
いかがでしたか?
IBDPのPhysics SLで7を取得するには、以下の5点がとても大切です!
しかしこれらすべてを自分一人で実践するのはなかなか難しいかもしれません。実は筆者もPhysicsの指導は家庭教師の先生にお願いしていました!
もしあなたが、「試験対策方法が分からない」「IAの取り組み方が分からない」のようなお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、TCKワークショップに下記のフォームよりお気軽にご相談ください。経験豊富なプロ講師や、実際にIBDPを経験した学生講師があなたのお悩み解決を全力でサポートいたします!
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