はじめに

洗足学園中学校の算数対策、どのようにすれば良いかお悩みではないですか?

洗足学園中学校の2017年の算数の問題は構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5
計算問題 3問小問集合 8問濃度
小問3題
容積/表の読み取り
小問3題
ニュートン算
小問3題

洗足学園中学校の算数の構成は直近では大きな変化はなく、今後も大きく変化することはないと考えられます。大問1と大問2の計算問題、小問集合で55点分の配点があるので、まずはここを完璧に得点しきれるように、受験算数の基礎学習をしていきましょう。

それでは、今回は2017年の過去問の中から、売買算の問題を見ていきましょう。

帰国生入試 2017年 算数問題一部解説

勝負の鍵は第2問小問集合の攻略!

洗足学園では、第2問で8題の小問集合が出題されます。例えば2017年の第2問は

  1. 植木算
  2. 差集め算
  3. 通過算
  4. 線分図と比の利用
  5. 立方体の切断
  6. 数の性質
  7. 売買算
  8. 旅人算

上記のようになっていました。

それぞれ問題パターンの名称をみて、どんなタイプの問題がパッと想像できるでしょうか?中学入試の算数はこうした問題パターンの整理から始めるのが得策です。

問題パターンの整理ができるようになると、自分の得意不得意が明確になってくるので、そのあとは自分の苦手な部分に絞って対策をして、苦手分野を減らしていくことで、算数の得点力は改善していくのです。

特に洗足学園の問題では比を利用する問題が多いのが、見て取れると思います。比が苦手だ、、という場合はきちんと対策しておくことが必要ですね。

立方体の切断は3つのルールに忠実に

立方体の切断は切り口がイメージしづらい分、苦手にしてしまう生徒さんの多い単元です。確かに、立方体を切断して、切り口が五角形になったり、六角形になったりと少しイメージがわきにくいですよね…

立体感覚の優れた生徒さんは、立体図形を立体図形のまま捉えることができるのですが、苦手だなと感じている生徒さんは

  1. 立体図形を立体のまま考えない。平面図形の問題に落とし込む
  2. ルールに忠実に取り組む

この2点をしっかりと守ってください。 立方体の切断に関するルールを以下の3つです。

  1. 同一平面の点は結ぶ。
  2. 平行な面の切り口は平行に。
  3. 結べる点がなくなったら、延長する。

この3つのルールをしっかりと守りさえすれば確実に切り口の図形が浮かび上がってきます。

正六角形の面積の性質

今回は、切り口が正六角形ですね。

正六角形は面積の比を求める問題でよく出題される形ですが、動画内で解説した6等分の形をしっかりと頭に覚えておきましょう。

あとは、組み合わせ次第で、面積の比率が求められるようになります。

「なんだ、暗記か」と思われた方もいるかもしれません。中学受験、高校受験、大学受験までの数学に共通していえることは、「問題が問うていることを正確に読み取り」「それに適する解法を選ぶこと」だけで問題が解けてしまうので、出題パターンをたくさん「暗記」し、それに応じた解法を「暗記」している生徒さんが結局、結果を残します。

思考力を鍛える科目であることは否定しませんが、なぜそうなるのかを理解した上で、よく使うツールはしっかりと「暗記」しておくことがベストです。

それもやみくもに覚えるのではなく、きちんと「整理された」状態で覚えていくことが有用です。