はじめにー中央大学附属高校について
東京都の小金井市に位置する、中央大学附属中学校・高等学校(以後、中央大学附属高校)は、中央大学のモットーでもある「質実剛健」を基盤に、バランスの取れた教育を目指している学校です。
- 知育
- 徳育
- 体育
の3つを意識した教育をおこない、明るく、強く、正しくを校訓としています。
中央大学附属高校では、自主的に学び、自治・自律の精神を大切にすることを重要視していて、指導性、協調性、社会性を養います。
帰国生入試もあり、単位認定留学のプログラムも用意されている環境で、お子さんの成長も期待できますね!
しかし、コロナ禍でオンラインの説明会や出願、入試などが多くなる中、帰国生入試に向けての学習準備や、環境面で心配なことも多いかと思います。
今回は、中央大学附属高校の
- 学校生活
- 大学進学実績
- 入試情報
についてまとめて紹介していきます!
中央大学附属高校の学校生活
それでは、まず中央大学附属高校の学校生活からみていきましょう。
中央大学附属高校では、カリキュラム全体を通して、100冊の課題図書があったり、短期の語学研修や研究旅行があったり、さまざまな教育機会を経験することができます。
高等学校には制服もなく、臨機応変に、TPOに応じて服装を使い分け、着こなすことを求められます。勉強以外の場で、自分らしさについて考える機会があることは、とても魅力的ですね!
ここでは、中央大学附属高校の学習の特徴、そして高等学校のカリキュラム、学習や進路指導の特徴について紹介します!
学習の特徴
大学のような、広々としたキャンパスが魅力な中央大学附属高校。
自由に使える自習室や、約18万冊におよぶ蔵書、辞書・事典や新聞記事の検索もできる閲覧室など、充実した学びができる環境が整っています。この図書館を活用した授業が多いのも、この学校の魅力のひとつです。
高校3年次には、10,000字以上の卒業論文を作成する課題が出されます。自分でテーマを決めて、進んで勉強し、自分の力で答えを見つけ出して、論理的にこの答えを表現します。大学に入る前から、このようなスキルを身につけ、鍛えることができるのはとても良い強みになりますね!卒業後も勉強にも、自信を持って取り組めそうです。
高等部
中央大学附属高校の教育では、
- 「自分で決める」こと
- 「決めたことを実現・実行する」こと
を充実し、カリキュラムを組んでいます。
自分を客観的にとらえて、さまざまな状況下で「自分はどうするべきなのか」という判断力を磨きます。先の見通しを立て、計画を立て、実行する力をつけていきます。
日々の、国語、地理歴史・公民、数学、理科などの授業でも、すぐに正解を求めない、自分の力で一度じっくり考えてみる、ことを大事にしています。どの科目でもバランスよく、試行錯誤を繰り返して理解を深めていきます。
調べ、議論し、まとめ、表現する。この工程を繰り返し、覚えていくことで、従来のものの見方や考え方にとらわれない、オリジナリティのある発想を養成します。これからの「自分から行動を起こしていく社会」から見ても、十分に役立つスキルだとは思いませんか?
このカリキュラムで身につくスキルは、学校を卒業しても、ずっとお子さんの役に立つものばかりです。帰国後の英語力だけではなく、しっかりと自分で考えて動くという思考力と行動力は、きっとお子さんにとっても大切な財産となるでしょう。
英語教育
中央大学附属高校の「コミュニケーション英語」の授業では、一つひとつの文章を、ただ訳して終わるのではなく、訳した言葉、フレーズ、言い回しなどをきちんと頭の中に ‘インプット’ することを意識します。
「プロジェクト・イン・イングリッシュ」の授業では、ネイティブスピーカーの講師のもと、調べ物をし、調べたことを英語で発表します。ここでは学んだことを ‘アウトプット’ する場として活用されます。
英語の ‘インプット’ と ‘アウトプット’ を意識した工程をしっかりと踏むことで、確実な英語力をつけていきます。
希望者には放課後の英会話講座も開講していて、自分の学習レベルに合った英語学習が受けられます。
単位認定留学制度もあり、1年間の留学期間中に、国外の教育機関で習得した単位を学校の単位としてみなし、日本の高校カリキュラムを3年間で卒業することを認めています。この制度を利用した生徒には、中央大学への特別推薦枠も用意されています。
中央大学附属高校は、英語圏とは限りませんが、さまざまな国で研究旅行も実施しています。
- フィンランド
- カナダ
- ポーランド
- カンボジア
など、さまざまな国へ訪れる機会があり、充実した異文化経験ができます。
帰国後も異文化交流ができ、英語力も維持、向上できる環境がしっかりと設けられているのは、お子さんにとっても保護者にとっても安心ですね!
中央大学附属高校の大学進学実績
中央大学附属高校の大学進学実績をみてみましょう。
中央大学附属高校の充実した教育プログラムのもとで学び、成長する生徒たちは、どのような大学へ進学していくのでしょうか?
以下は過去の主な合格大学です。
- 慶應義塾大学
- 国際基督教大学
- 上智大学
- 立命館大学
- 早稲田大学
- 立教大学
- 多摩美術大学
- 東京造形大学
- 武蔵野美術大学
推薦枠には中央大学があり、毎年多くの生徒を送り出しています。一番多い入学先の学部は法学部や経済学部となっています。
中央大学附属高校の入試情報
最後に、中央大学附属高校の入学情報を確認しておきましょう。
ここまで、中央大学附属高校の学校生活、英語教育、大学進学などの魅力や情報についてご紹介してきました。
この学校に、帰国生として入学したい場合は、どのような入試の選択肢があるのでしょうか?
募集要項
中央大学附属高校の募集要項は、以下のような条件です。
(2021年度の募集要項を参考にしています)
- 日本国籍を有する者(日本国の永住許可を得ている者も含む)
- 2004年4月2日から2006年4月1日の間に出生した者
- 国内外の中学校課程を修了、または修了見込みであること
- 学校の教育方針に賛同し、全ての教育活動に参加できること
- 保護者の海外転勤または海外在留により、下記のいずれかを満たすこと。
・2018年4月~2021年3月における海外在学期間の合計が1年6ヶ月以上であること
・上記における海外在学期間が1年6ヶ月に満たない場合は、2016年4月~2021年3月における海外在学期間の合計が3年以上であること。 - 入学後、保護者のもとより通学可能な者
試験科目
試験科目 | 国語・数学・英語(各60分) 個人面接 |
帰国生入試は一般と変わらず、国・数・英の入試科目が用意されています。海外のカリキュラムで勉強してきたお子さんにとって、日本の国語、そして特に受験数学を理解するのは難しいかもしれません。
また、帰国生を受けるのであれば、英語の入試でもしっかりと成績を残しておきたいですよね?TCK Workshopであれば、日本と海外、両方のカリキュラムに精通し、高校受験科目の指導経験も豊富な講師がたくさんいます。英語の資格対策も、もちろんしっかりサポートしています。
中央大学附属高校の受験を検討されているのであれば、ぜひ下記の無料相談フォームから、気軽にご相談ください。
中央大学附属高校のまとめ
中央大学附属高校はいかがでしたか?
中央大学附属高校では、知識を豊かにし、自分の手で「体験すること」を軸にしたカリキュラムがとても充実していて、英語教育や単位認定留学の機会もあります。
自分で考え、決めて、実行していくスキルは、勉強面だけでなく、高校、大学と卒業してからもずっと残り、自分のためになるものです。生徒としても、人としても、大きく成長することが期待できますね!
ただし、せっかくある英語教育や留学のチャンスも、その機会を有効に使いたいのならば、今までの学校の英語教育だけでは足りない場合がほとんどです。学校に豊富にある選択肢も、いざ入学しても授業に追いつくだけで精いっぱい、ですとそのチャンスをフルに活用できる状態とは言い切れませんね。
受験の時点から余裕を持って力をつけていく学習ができるように、入学前からしっかりと準備を進めておけることが望ましいでしょう。