帰国生入試において、今や「サレジアン」の名は一つのブランドとなりました。北区の赤羽と世田谷区の世田谷。どちらも「21世紀型教育」を掲げ、PBL(課題解決型学習)や英語教育に力を入れていますが、実は入試傾向やカリキュラムの細部には明確な違いがあります。

本記事では、2026年度の最新入試分析に基づき、両校の共通点と相違点を詳しく比較しました。志望校選びの決定打として、ぜひ参考にしてください。

各校の帰国生入試における詳細な受験情報や対策方法は下記の記事にて解説しておりますので、併せてご覧ください。

古久保先生
学習相談員

講師:古久保 麻友

TCK Workshopのトッププロ講師。小学生時代にイギリスの現地校、中高はドイツのインターナショナルスクール(IB校)に通い、ICU大学(9月入学)へ進学。小中高受験や編入、英語資格、IBなど幅広い進路相談に対応。英語資格対策や中学受験・編入指導を得意とし、サレジアン世田谷・赤羽、ICU高校、学芸大国際などの合格実績あり。日本語作文、志望理由書、面接対策、IB DP(Japanese/English)指導も可能。

    専門の無料学習相談員が直接お答えします
    この講師に直接相談する
    どんなことでもOK!まずはお悩みをお聞かせください。

    1. 教育環境とコースの共通点・相違点

    両校の根底にあるのは、カトリックのサレジオ修道会による「共生」の精神と、世界標準の学びです。しかし、取得できる学位やカリキュラムの重点に違いが見られます。

    共通点

    • PBL(課題解決型学習): 自ら問いを立て、解決策を導き出す授業スタイル。
    • インターナショナルクラスの設置: 国語以外の主要科目を英語で学ぶ環境。
    • 共学化とグローバル化: どちらも伝統ある女子校から共学の国際学園へと進化。

    相違点

    • デュアルディプロマ(DD)の種類:
      • 赤羽: WACE(西オーストラリア州の高校卒業資格)を取得可能。海外大学進学への直結力が非常に強い。
      • 世田谷: 独自のサレジアン・アカデミック・プログラムを展開。2026年度よりDDプログラム(デュアル・ディプロマ・プログラム)を導入し、海外の高校卒業資格を取得可能に。国内外の進学に対応。
    • 学年テーマの設定:
      • 世田谷: 中1「文化学」、中2「環境」、中3「社会問題」と、学年ごとに思考の枠組みを明確に定義。

    2. 2026年度入試形式の比較

    相吉先生

    赤羽は「論理的・数学的なプロセス」を英語で説明する力を求め、世田谷は「社会課題に対する具体的かつ現実的な解決策」を英語で構想する力を求めています。どちらも「英語ができる」のはスタートラインに過ぎません。

    入試科目の構成は似ていますが、「何を、どう測るか」の力点に違いがあります。

    項目サレジアン国際学園赤羽サレジアン国際学園世田谷
    英語筆記試験英検準1級以上で免除。2級レベルの内容を含む。英検準1級以上で100点換算(満点)。
    最大の特徴算数・英語融合型エッセイSDGs・環境テーマの意見記述
    思考力問題エッセイの中で数学的プロセスを記述。筆記試験内に「リーズニング問題」を含む。
    面接日本語・英語の両方。思考力・価値観を重視。日本語・英語の両方。PBLや社会課題への関心を重視。

    3. 合否を分ける「英語エッセイ」の決定的な違い

    両校ともエッセイが最重要項目ですが、対策の方向性は異なります。

    赤羽:算数的ロジックの言語化

    赤羽のエッセイは「計算」と「説明」のセットです。「なぜその予算で足りるのか」「不足分をどう補うか」といった、数字に裏打ちされた論理を英語で書かなければなりません。

    • 対策: 算数用語(Area, Budget, Deficitなど)を英語で使いこなし、計算の根拠を文章化する練習が必須。

    世田谷:社会課題への洞察と実現可能性

    世田谷のエッセイは、与えられた長文を読み解き、現代社会の問題(水産資源、プラスチック問題など)に対する解決策を提示します。

    • 対策: 「効果(What)」だけでなく「実現可能性(How)」に踏み込む深さが必要。SDGsに関する幅広い背景知識(インプット)が不可欠。

    4. 英検準1級の重要性と受験生層

    2026年度入試において、両校とも「英検準1級」が事実上のスタンダードとなっています。

    • 世田谷: TCKで受講していた受験者の約75%が準1級保持者。準1級なしでの合格は極めて困難な状況です。
    • 赤羽: 準1級保持による「筆記免除」は大きなアドバンテージ。免除者が増えるほど、融合型エッセイの出来が合否のすべてを握ります。

    5. どちらの学校を選ぶべきか?

    最終的な選択は、お子様の適性と将来のビジョンによります。

    • サレジアン赤羽が向いている子:
      • 将来、海外大学への進学を強く希望している(WACEが取得できるため)。
      • 数学的な思考が得意で、論理的なパズルを解くように文章を組み立てるのが好き。
    • サレジアン世田谷が向いている子:
      • 社会問題や環境問題に関心が強く、プレゼンやディベートで自分の意見を伝えたい。
      • 学年ごとに設定されたテーマに沿って、体系的に教養を深めていきたい。

    TCK Workshopによるサレジアン併願・特化対策

    サレジアン系列校は試験形式が特殊なため、一般的な塾の対策では不十分なケースが少なくありません。TCK Workshopでは、赤羽・世田谷それぞれの特性に合わせた専門的な指導を行っています。

    • 赤羽対策: 「算数・英語融合型エッセイ」に特化した、思考プロセス書き出しの添削指導。
    • 世田谷対策: SDGsテーマの背景知識インプットと、論理構成力を鍛えるエッセイスターター講座。
    • 共通対策: どちらの学校でも必須となる「日本語・英語による面接練習」と「英検準1級の早期取得」。

    サレジアン国際学園への合格実績が8割を超える弊社のプロ講師が、お子様の個性に合わせた最適な戦略をご提案します。

    学校別対策に最適!TCKの特別講座
    各種特別講座はこちら
    ビデオ講座、模試、夏期講習etc
    TCK Workshopに寄せられた嬉しいお声
    合格体験談はこちら
    実際の受験体験も

    まとめ

    • 共通点: PBL教育、英検準1級の重要性、日本語・英語併用の面接。
    • 相違点(カリキュラム): 赤羽はWACE(豪州資格)、世田谷は学年別テーマと独自プログラム。
    • 相違点(入試): 赤羽は「算数融合」、世田谷は「SDGs・社会課題解決」がエッセイの軸。
    • どちらも「英語で思考し、発信する力」が合格の鍵。

    TCK Workshopの無料学習相談では、サレジアン国際をはじめとする難関校合格に向けたオーダーメイドの学習計画を提案しています。お子様の現在の英語力や背景に合わせ、今何をすべきかをプロの視点からアドバイスいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

    \ 海外からも24時間受付中・1分で入力完了 /
    この講師に直接無料学習相談を申し込む