海外に住んでいる方や日本の大学に通っている方の中で、日本にいながら海外の大学で学び、学位を取得したいと考えたことはありませんか。近年ではオンライン教育の技術が飛躍的に進歩し、現地に渡航することなく海外の大学の授業を受け、正規の学位を取得したり短期留学のような形で単位を取得したりできる環境が整ってきています。本記事では、海外のオンライン大学の基本的な仕組みをはじめ、渡航せずに学ぶメリットや注意すべき点について詳しく解説します。

講師:松竹 桃太郎
TCK Workshopプレミアム講師。高校2年生2学期まで日本で育ち、その後はカナダのバンクーバーに6ヶ月間語学学校に通い、第二言語として英語を習得しました。
その後、アメリカのコミカレ(短期大学)で2年間勉強し、3年次にUCLAに転入してBusiness Economicsを専攻しました!
先生として日本の中学~大学受験の英語や数学の試験対策を帰国子女や国際生の生徒様へ行った経験や、自らの大学受験準備や語学資格の習得経験、海外での学習経験を活かして、
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海外のオンライン大学とはどのような仕組みか

現地へ渡航せずに海外大学の学びを得られるオンライン大学は、費用や居住地の制限を越えて挑戦できる素晴らしい選択肢です。一方で、対面授業とは異なる学習スタイルや自己管理が求められるため、特徴を正確に把握した上で計画を立てていくことが成功の鍵となります。
オンライン大学とは、物理的なキャンパスに通学せず、インターネットを通じて講義の受講、課題の提出、試験の受験などを行う教育機関を指します。
オンライン講義のみで全課程を提供する大学がある一方で、対面授業と組み合わせたハイブリッド形式を採用している大学も存在します。さらに、世界的に高い評価を受けるトップクラスの大学においても、オンラインで入学できるプログラムを開設する動きが広がってきました。
オンラインで学べる海外大学の基本的な特徴
海外のオンライン大学では、Web上の学習プラットフォームを利用して学習を進めます。講義はあらかじめ録画された動画を閲覧するオンデマンド型と、リアルタイムで講師や他の学生とつながるライブ配信型に分かれます。
出欠確認や課題の提出、ディスカッションフォーラムへの書き込みもすべてオンライン上で行われるため、パソコンとインターネット環境さえあれば、地球上のどこにいても大学教育を受けられる点が大きな特徴です。
通学型プログラムとの決定的な違い
通学型プログラムとの最も大きな違いは、学習する場所と時間の自由度にあります。従来の留学では現地での生活基盤を整える必要がありますが、オンラインプログラムであれば現在の生活環境を維持したまま学びを深めることができます。
また、提供される学術コンテンツそのものは対面授業と同等の水準に保たれており、取得できる学位の価値も対面授業と変わらないと扱う大学が主流となっています。
海外オンライン大学を活用する4つのメリット

海外のオンライン大学を選択することには、従来の留学にはない多くの利点が存在します。ここでは主な4つのメリットについて解説します。
日本にいながら世界中の学生と学べるグローバルな教育環境
海外のオンライン大学には、世界各国からさまざまなバックグラウンドを持った学生が集まります。日本にいながら多様な国籍の同級生と共に学ぶことで、グローバルな視点を身につけやすくなります。
また、年齢層も幅広く、すでに社会人として働いている人や、家庭を持っている人など、従来の大学よりも多様な人材が集まります。オンライン上のコミュニティやフォーラムを通じた交流も盛んに行われており、多様な刺激を受けながら人脈を広げられる環境が整っています。
渡航費や滞在費を大幅にカットできる経済的メリット
海外留学の大きなハードルとなるのが、現地での航空費、住居費、食費、現地での生活費といった多額の費用です。オンライン大学であれば日本での生活を継続できるため、これらの渡航・滞在コストを大幅に節約することができます。
さらに、ビザの発行手続きや賃貸契約といった煩雑な手続きや準備期間を省くことができるため、学習を開始するまでの時間的コストも最小限に抑えられます。
自分の生活リズムに合わせてフレキシブルに学べる自由度
オンデマンド型の講義が中心のプログラムであれば、決まった時間割に縛られることなく自分のペースで学習を進められます。
通学時間を考慮する必要がないため、日本の大学に通いながらダブルスクールとして受講したり、仕事や育児と両立しながら学位取得を目指したりすることも十分に可能です。自分のライフスタイルに合わせたフレキシブルな学習計画を立てやすい点が魅力と言えます。
他大学への編入や単位移行に活用できる可能性
海外のオンライン大学で取得した単位は、他の大学へ編入する際の単位として認定される場合があります。受講した科目が希望する編入先において「大学レベル」の基準を満たしていると評価されれば、卒業単位として認可されるケースがあります。
将来的に別の海外大学や日本の大学への編入を視野に入れている場合は、単位の互換性や移行手続きの条件を事前に確認しておくことがスムーズな進路選択につながります。
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海外オンライン大学の注意すべきポイント


オンライン学習では、自由度が高い反面、すべてのスケジュール管理とモチベーション維持を自分自身で行う必要があります。途中で挫折しないためには、学習のサポート体制や自身の適性を冷徹に見極めておく姿勢が欠かせません。
リアルタイム授業で発生する時差の問題と生活リズムの乱れ
受講するプログラムの中にリアルタイム参加が義務付けられている講義がある場合、時差の影響を直接受けることになります。
例えばアメリカの大学の昼間の授業は、日本時間では夜間や真夜中に該当することがあります。深夜の受講が頻繁に続くと、体調面や日中の生活に支障をきたす恐れがあるため、出欠確認のルールや開講時間帯を前もって詳細に調べておくことが大切になります。
ディスカッションやプレゼンテーションにおけるコミュニケーションの壁
オンライン上の画面越しで行うディスカッションやプレゼンテーションは、対面授業に比べて相手の反応や場の雰囲気を掴みにくい側面があります。
身振り手振りや微妙なニュアンスが伝わりにくいため、発言のタイミングを逃したり、意図が正確に伝わらなかったりする歯がゆさを感じることもあります。画面越しでも伝わる論理的な話し方や、分かりやすい資料作成の工夫を意識的に磨いていく必要があります。
途中で挫折しやすい?高い自己管理能力とモチベーション維持の必要性
キャンパスに通うスタイルでは、図書館で周囲の学生が勉強している姿を見て刺激を受けたり、休み時間に友人と言葉を交わして気分転換をしたりすることができます。しかし、オンライン学習では周囲に仲間がいない環境で一人でPCに向かい続ける必要があります。
提出期限の管理や復習の習慣化をすべて自力で行わなければならないため、明確な意志がないと途中で学習を放置してしまうリスクが高まります。自己管理能力(セルフマネジメントスキル)の有無が、卒業までの成否を分ける大きな要因となります。
オンライン特有のシステム利用料や意外な追加費用
学費が安く設定されている大学であっても、コースの構築費やオンライン技術のサポート費用、システム利用料、試験ごとの評価手数料などが別途発生する場合があります。
制度の整備状況によっては、対面授業と同等あるいはそれ以上のプラットフォーム費用を請求されるケースもゼロではありません。学費の基本料金だけで判断せず、卒業までに発生する総額費用を事前に算出しておくことが安心です。
学費無料の大学も!学位が取得できるおすすめの海外オンライン大学3選

実際に学位を取得できる海外のオンライン大学の中から、特に特徴的な3校をピックアップしてご紹介します。
| 大学名 | 大学の種別・概要 | 主な特徴・学べる分野 | 費用面の傾向 |
| University of the People(UoPeople) | アメリカ初の非営利公認オンライン大学 | ・経営学、コンピューターサイエンス、健康科学の学士号を取得可能。 ・著名な教授陣がボランティアで指導。 ・名門校との提携あり。 | 授業料は無料。ただし、試験評価料などの別途費用が発生。 |
| アーカンソー州立大学オンラインプログラム | アメリカの公立大学によるオンラインプログラム | ・豊富な学位コースを展開。 ・24時間アクセス可能で時差を気にせず学習可能。 ・修士・博士号を持つ指導アシスタントがつく。 | 学位取得のほか、手頃な価格のオンラインESLや英語準備プログラムも提供している。 |
| マサチューセッツ大学ボストン校 | 1965年設立の公立研究大学(非営利) | ・多彩な学位やキャリア向け講座を提供。 ・対面とオンラインのハイブリッド授業あり。 ・夏期限定講座も開設。 | コースごとの規定料金。日本の大学に通いながら夏休みの短期受講も可能。 |

学費の有無やサポート体制、受講スタイルは大学ごとに大きく異なります。自分の目的や予算、確保できる学習時間に合わせて、最も適したカリキュラムを提供している大学を選ぶようにしてみましょう。
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海外オンライン大学での学習に向いている人の特徴
海外のオンライン大学は非常に魅力的な選択肢ですが、すべての人に無条件で適しているわけではありません。以下のような考えや目標を持っている方に特に適しています。
・自分で学習計画を立て、スケジュール通りに課題を実行するのが好きな人。
・日本の大学に籍を置きながら、並行して海外大学の専門プログラムを履修したい人。
・日本の大学に入学したものの、将来的に海外の大学への編入を目指している人。
・社会人として働きながら、海外の大学や大学院の学位を取得してキャリアアップにつなげたい人。
明確な受講目的を持ち、自発的に行動できる人にとって、海外オンライン大学は時間やコストの制約を大きく減らしてくれる強力なツールとなります。卒業までに培ったタイムマネジメント力や自己管理能力は、その後のキャリアにおいても確固たる自信と実績になるはずです。
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まとめ
海外のオンライン大学を活用して学びの幅を広げるためのポイントをまとめます。
・海外オンライン大学は、日本にいながら渡航費や滞在費を抑えて正規の学位や単位を取得できる選択肢である。
・授業料が無料のUoPeopleをはじめ、24時間アクセス可能なアーカンソー州立大学、夏期講座が充実したマサチューセッツ大学ボストン校など多様な大学がある。
・時差への対応や自己管理能力、オンライン上でのコミュニケーション力など、特有の課題への対策が必要となる。
・多くの大学で発行される学位証明書は対面通学と同じ扱いであり、企業側からも自己マネジメント能力の高さを評価される場合がある。
・目的意識を明確にし、事前にサポート体制や発生する総費用をしっかり調べておくことが成功のポイントとなる。
