日本の高校や海外の現地校からアメリカの難関大学を目指す際、大きな転換点となったのが、名門州立大学群であるカリフォルニア大学(UC BerkeleyやUCLAなど)による「SAT/ACTスコアの利用廃止」の発表です。名門私立大学のハーバード大学などに続くこの決定は、標準化テスト中心だった従来の大学受験に大きな変化をもたらしました。 テストスコアに頼らない選考へとシフトする中で、受験生はどのように評価され、どのような準備を進めるべきなのでしょうか。
この記事では、カリフォルニア大学の決定内容を振り返りつつ、テストブラインド時代における新たな評価軸(GPA・AP科目・エッセイなど)と、今取るべき戦略的な対策法について詳しく解説します。

TCK Workshop代表取締役、特別講師。ニューヨーク、サンフランシスコに滞在したのち帰国生の名門校である東京学芸大学附属高校に入学。早稲田大学の創造理工学部を卒業。TCK WorkshopではIB math、SAT、A-levels Physicsなど海外カリキュラムの理数科目の指導を中心に指導を担当。
カリフォルニア大学(UC)によるSAT/ACT廃止の経緯と決定内容(2026年9月現在)

かつてカリフォルニア大学群(UC)は、22万人以上が志願するマンモス校であり、客観的・数値的な基準としてSATやACTのスコアを重視してきました。しかし、コロナ禍における試験キャンセルの頻発をきっかけに、段階的な提出任意化から最終的な「テストブラインド(選考においてSAT/ACTスコアを一切考慮しない方針)」へと大きく舵を切りました。
カリフォルニア大学が発表した方針のポイントは以下の通りです。
- 標準化テスト(SAT/ACT)の段階的廃止とテストブラインド化
2021年・2022年秋入試での「提出任意(Test-Optional)」を経て、それ以降の入試では選考プロセスにおいてSAT/ACTスコアを考慮しない「テストブラインド」へと完全に移行しました。
2. 独自の習熟度テスト導入検討の見送り
一時期、UC独自の共通テスト開発も検討されましたが、最終的に新規テストの導入は見送られ、高校での履修履歴やGPA、その他の要素を包括的に評価する「ホリスティック選考(総合評価)」が定着しています。
3. 筆記試験(SAT Essay / ACT Writing Test)の完全撤廃
学部入試における記述・エッセイテスト要件は完全に廃止され、評価対象から外されました。

長年評価の柱であったSAT/ACTが選考から外れたことで、「数値化された共通基準」が失われました。これにより、高校生活全体の取り組みを評価するホリスティック選考の難易度が上がり、戦略的な準備がより一層重要になっています。
新たな評価基準と戦略

SATやACTといった統一テストが考慮されない、または任意とされる環境において、大学側はどのように受験生の学力を測定するのでしょうか。評価の軸となる重要なポイントを整理します。
GPA(学校の成績)の重要度がさらに上昇
SAT/ACTを提出しない、あるいは評価対象とされない場合、学力を客観的に証明する最大の指標は日々の学校の成績(GPA)になります。通常の定期テスト対策はもちろんのこと、履修する科目の難易度も含めて高い成績を維持し続けることが合格の絶対条件となります。
AP科目(Advanced Placement)の履修で実力を証明
特にカリフォルニア州外の高校や、日本の高校の成績は、州立大学側にとって相対的な評価が難しい側面があります。そこで重要になるのが、全米・世界共通の基準で学力を示せるAP科目(Advanced Placement)です。
AP科目を1科目でも多く履修し、AP Examで高いスコアを獲得することは、大学レベルの学問に対応できる証明として非常に強く機能します。日本の一般的な高校ではAPの開講数が限られているケースが多いですが、外部のオンライン指導などを活用して個別に対策を進める受験生が増えています。
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SAT Essay/ACT Writingの完全撤廃と対策の優先順位
独特の形式で対策に負担がかかっていたSAT Essayは完全に廃止されました。志望校がSAT Essayを求めていない以上、標準化テストのライティング対策に費やしていた時間は、高校のGPA維持、AP対策、そして出願用メインエッセイの作成へと充てるのが最も効率的な戦略です。

評価基準が多様化した過渡期だからこそ、「客観的に評価されうるもの」を一つでも多く積み上げることが大切です。特に日本の高校から挑戦する場合は、GPAを高く保ちつつ、APなどの高度なプログラムで学力を証明することが合格への確実な道筋となります。
海外大学受験を支える充実したサポート体制

テストブラインド化に伴い、大学側は「成績(GPA・AP)」と「人物像(出願エッセイ・課外活動)」の2軸をより厳格に評価するようになっています。
しかし、日本の高校や現地校の環境において、AP科目の独学や、自分自身の強みを最大限に引き出す出願エッセイの作成を一人で進めるのは容易ではありません。学校の先生方の手厚いサポートがあったとしても、一人の生徒の高度なAP対策や何十回にも及ぶエッセイの推敲に付き合い続けることには限界があります。
変化の激しい海外大学受験のトレンドを正しく把握し、一人ひとりの強みを活かした戦略を立てるためには、学校の枠組みを超えた専門的な伴走者を確保しておくことが成功への大きな鍵となります。
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TCK Workshopによる海外大学進学・資格試験対策

TCK Workshopでは、カリフォルニア大学をはじめとする海外難関大学を目指す生徒様に向けて、現在の選考基準に合わせた完全オーダーメイドのオンライン個別指導を提供しています。
「自分を語る英語」へと導くエッセイ・ライティング指導
SATスコアに頼れない総合評価型の入試において、出願エッセイは合否を大きく左右します。TCK Workshopでは、単なる英文校正にとどまらず、生徒自身の経験や価値観を掘り下げる自己分析の段階からプロ講師が伴走します。大学の審査官に響く、論理的で説得力のある「自分だけのストーリー」を構築していきます。
AP・SAT・TOEFLなど各種試験に向けた戦略的な学習サポート
学力を証明するためのAP科目の対策や、英語力を証明するTOEFL/IELTS対策まで、目標スコアから逆算したカリキュラムを提供します。学校でのサポートが難しいAP科目についても、マンツーマンで着実に得点力を伸ばします。
日英バイリンガル講師による深い理解を重視した指導
高度な思考力が問われるAP科目や出願エッセイのテーマについて、日本語と英語の両方を駆使して深い理解を促します。背景にある社会的・学術的な文脈を捉えた上で、英語で論理的に表現する力を養います。
世界中から受講できるオーダーメイドカリキュラム
時差を考慮したオンライン指導により、日本国内・海外現地校のどちらからでも受講可能です。学校の定期試験対策によるGPAアップから、出願直前の集中エッセイ指導まで、状況に合わせて柔軟に対応いたします。
まとめ
カリフォルニア大学のSAT廃止に伴う、これからの海外大学受験のポイントは以下の通りです。
- SAT/ACTに代わる最大の評価軸は「GPA(学校の成績)」。日々の成績維持が最優先事項となります。
- 共通基準で学力を示すため「AP科目」の履修・スコア獲得が非常に有効です。
- SAT Essay等の不要な対策は削り、出願エッセイや学校の課題にリソースを集中させましょう。
「自分の履修状況でAP対策はどう進めるべき?」「SATを出さない場合の戦略を知りたい」など、海外大学進学に関するお悩みやご不安がございましたら、ぜひ一度TCK Workshopの無料学習相談へお気軽にお問い合わせください。
