はじめに
帰国子女高校受験生に人気のある慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部ですが、従来の入試では数学は一般入試と同じ問題が課されていたため、一般生徒と同じようにハイレベルな問題を解く能力が必要となります。
慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 2014年の問題構成はこのようになっています
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | 大問5 | 大問6 |
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計算問題 4問 | 小問集合 3題 | 方程式 小問2題 | 関数と図形 小問3題 | 平面図形 小問3題 | 立体図形 小問2題 |
SFCの問題は図形問題が非常に多く、関数の問題も結局図形問題であり、小問集合も合わせれば多いときには実に60%は図形問題となることもありました。
そんな慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部ですが、2022年入試から入試が変わります。
- 「数学は60分から45分へと時間が短縮されるということで、問題数が少なくなるのか…?」
まだ前例がないわけですから対策に頭を悩まされているかたも多くいらっしゃるかと思います。
まず、安全策としてはこれまで同等の対策をしておくべきとするのが無難です。これまでの過去問題を演習することで十分に入試内容の変化に対応できることでしょう。
今回は慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 帰国生入試 2014の過去問から問題をピックアップして解説をしていきます。
慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 帰国生入試 2014年 数学 大問3 解説
文章題が苦手なら中1・中2の文章題に立ち返り問題を解きまくろう
全てのスタートは中学1年生で学習する
- 「文字と式」
です。
文章を数式に落とし込むという操作をどれだけトレーニングしたのかで文章題の得意不得意は決まってしまいます。読解力が無い、とか文章が苦手なんだ、など、色々なこと言われますが、数学の文章において読解力が必要ほどの文章はよっぽど難しい問題でない限り出てきません。
シンプルに経験値が足りないだけ、ということがほとんどです。
どんな子でもトレーニングを積めば確実に高校入試の文章レベルであれば数式に落とし込むことができるようになります。
読解力がなくても大丈夫。国語が苦手でも大丈夫です。
これは数学です。
その代わり沢山の問題演習をしなければなりません。さまざまな文章を数学で置き換える練習をすれば、自然と方程式を立てられるようになります。
現地校に長いこと通えば言いたいことが英語で言えるようになるのと同じ感覚です。特別な状況を除けば経験値が全てです。
方程式をたてたならば正確に解こう!
当然ですが方程式が立ったのならばあとは解くだけです。ここでやはり計算ミスをしてしまうとダメなわけです。
残念ながら途中式で点数がもらえる学校は少ないです。答えが合っていないと0点となるわけです。
計算はとにかくミスの無いように細心の注意を払いながら行いましょう。
計算練習は毎日でも構いません。
計算力に悩んでいる場合は大問1の計算問題を1つ1分で解く練習をしてみてください。これを繰り返し1分で解くスピードがついていれば計算力としては十分です。
帰国生入試の数学は一般入試と一緒
多くの学校では数学の問題は一般入試と同じ問題となります。
過去問題の対策はもちろん重要ですが、同レベルの高校などの過去問題などを利用することでより多く演習を重ねることが可能になります。
傾向分析や過去問題演習は是非第三者の協力を活用しましょう。